“Diablo Immortal”は複数存在する「Diablo」プロジェクトの1つ、Blizzardが改めてさらなる計画の存在を強調

2018年11月5日 22:37 by katakori
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「Diablo III」

先日、“BlizzCon 2018”のトリを飾るサプライズとしてアナウンスされたモバイル向けのスピンオフ「Diablo Immortal」ですが、(事前に今年のイベントでシリーズ最新作のお披露目を行わず、アナウンスは当面先だと予め釘を刺すように示唆していたものの)本作が“荒野行動”やBehaviourの協力を得て誕生したDead by Daylight的な非対称マルチプレイヤー“Identity V”で知られるNetEaseとBlizzardとの共同開発作品であることや、同社のMMOアクションRPG“Crusaders of Light”に似たモバイル作品であることも相まって、シリーズ最新作やナンバリングのリマスターを期待していた一部のファンから落胆の声が挙がる状況となっています。

そんな中、シリーズの開発を率いるWyatt Cheng氏やスタジオの共同創設者Allen Adham氏、開発ディレクターDan Elggren氏、リードデザイナーJoe Hsu氏といった“Diablo”の中心人物達が“BlizzCon”会場でコミュニティやメディアの確認に応じ、“Diablo Immortal”が複数存在する“Diablo”プロジェクトの1つであることを改めて強調し話題となっています。

参考:“Diablo Immortal”のシネマティックトレーラー

失望の多くは、Blizzardが“Diablo III”(もしくは“Crusaders of Light”)のリスキンを外注したという印象に基づくものですが、Joe Hsu氏は本作が共同開発タイトルであり、BlizzardとNetEase両方のチームがアイデアを出し合い開発を進め、たとえ常に同じ場所にいなくとも、1つのチームが開発を進めているように感じられると良好な協力体制を強調。

一方、Kotakuのインタビューに応じたAllen Adham氏は、“Diablo Immortal”の発表に当たって一定の反動を予期していたものの、これほどとは思っていなかったと説明。“Diablo”シリーズの熱烈なファンベースがPCとコンソールに集中していることを挙げた上で、“Diablo”のコンソール対応やハースストーンのアナウンス時にも似た状況があったと振り返り、今もBlizzardがコミュニティの要望をしっかりと把握している旨をアピールしています。

また、“Crusaders of Light”との類似について言及したAllen Adham氏は、Diablo IIIに近い“Diablo Immortal”のアートやアセットが全て一から構築されたものであることを強調。タッチベースのコントロールスキームについては、アジアで広く一般化しているアプローチを欧米へともたらすための取り組みを視野に入れていることを挙げ、既に完成された手法の一部(つまり“Crusaders of Light”)からインスピレーションを得ていることを明らかにしました。

一方で、“Diablo Immortal”とは別の異なる“Diablo”チームが現在も複数存在することを改めて伝えたAllen Adham氏は、Blizzardが十分な準備を整え、圧倒的な品質の経験が得られるまで新たな何かを発表することはないと明言しており、ファンが本来望んでいるものに取り組んでいる旨を改めて強調すると共に、どこでも楽しめる“Diablo Immortal”が、従来と同様のゲームプレイやフランチャイズへの深い愛によって、既存のハードコアなファン達に受け入れられ、新しいLoreを学ぶ機会となることを望んでいると説明しています。

なお、Eurogamerのインタビューに応じたDan Elggren氏によると、“Diablo Immortal”の開発には長年シリーズを率いてきたWyatt Cheng氏に加え、World of Warcraftのシニアゲームデザイナーとして活躍してきたHelen Cheng氏が参加しており、Blizzardが単なる外注の監督だけではなく、コンテンツを実際に開発し、真のBlizzard経験をもたらすよう取り組んでいるとのこと。

参考:“Diablo Immortal”のゲームプレイトレーラー

余談ながら、BlizzConの会場で実際に“Diablo Immortal”をプレイしたEurogamerは、以下の様なディテールとインプレッションを紹介し、“Diablo Immortal”が“Diablo”作品であることをはっきりと感じさせる、驚くほど素晴らしい内容だったと伝えています。

■ Eurogamerが紹介した“Diablo Immortal”のインプレッション

  • PCとコンソール版の両方をプレイするEurogamerのRobert Purchese氏によると、“Diablo Immortal”は驚くほど素晴らしく、“Diablo”作品だと感じられる内容だったとのこと。
  • 画面左に仮想ジョイスティック、画面右にアビリティを含むを含む仮想ボタンを備えた操作は、ときおり仮想ジョイスティックから滑り、緩慢に感じられたものの、アビリティの発動は確実に動作し、全体的に優れた経験だった。
  • 会場でプレイしたMonkには、Diablo IIIで慣れ親しんだ5つのスキルが用意されており、(D3と同じく)ブルーとイエローのエリートが出現する戦闘は満足かつチャレンジングなものだった。
  • Loot品の回収やオブジェクトのインタラクトはタップで行われ、装備品はUIから迅速に装備可能だった。
  • ただし、メニューへのアクセスは制限されており、キャラクターのビルドについては変更可能かどうか確認できなかった。Helen Cheng氏によると、“Diablo Immortal”には少なくとも12種のスキルが用意されるとのこと。なお、スキルルーンの有無は今のところ不明。
  • Riftやアドベンチャーモードについても存在は確認されていない。
  • Helen Cheng氏は、“Diablo Immortal”が“Diablo III”の移植作品ではないことを強調しており、従来のシステムをそのままコピーしているわけではないと説明。“Diablo Immortal”がモバイルデバイス向けにゼロから構築されたものであることを強調している。
  • “Diablo Immortal”はMMOタイトルで、屋外や都市部ではその他のプレイヤーと共存し、ダンジョン進入時は最大4人グループ向けのインスタンスとなる。なお、同時に存在するプレイヤーの数等については今のところ明言されていない。
情報元及びイメージ:PCGamesN, Kotaku, Eurogamer, Polygon, VentureBeat, VG247

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