先日、Assassin’s Creedシリーズを生んだ中心人物の一人パトリス・デジーレ氏が次回作だと語る「1666: Amsterdam」や国内コンソール版の発売日も決定した「アンセスターズ」シリーズの具体的な三部作構想について語るインタビューをご紹介しましたが、新たにパトリス・デジーレ氏が本日カナダで行われた開発イベント“Reboot Develop Red 2019”の会場でEurogamerの質問に応じ、Panache Digital Gamesの今後に言及。改めて「1666: Amsterdam」がスタジオの次回作であることを示唆しました。
“1666: Amsterdam”は、パトリス・デジーレ氏がかつてスタジオヘッドを務めたTHQ Montrealが開発を進めていた未発表新作で、THQの倒産時にUbisoftがパトリス・デジーレ氏とTHQ Montrealのスタジオ、“1666: Amsterdam”IPをまとめて買収したものの、その後Ubisoftがパトリス・デジーレ氏とTHQ Montrealの主要な開発者を解雇した上でプロジェクトを凍結。しかし、Ubisoftとパトリス・デジーレ氏が真っ向から対立した係争を経て、“1666: Amsterdam”の全アセットとIPがパトリス・デジーレ氏の手に渡る状況となっていました。
未だ“1666: Amsterdam”の詳細は不明ですが、2016年にはTHQ時代に行われたクローズドなプレゼンテーションの映像が流出しており、1666年のアムステルダムでガイ・フォークス似の主人公が、女性コンパニオンと共に動物を使役しながら、次々とターゲットを暗殺し、街を炎に包む様子が確認されていました。
Reboot Develop Red会場でEurogamerの質問に応じたパトリス・デジーレ氏は、“1666: Amsterdam”絡みで危うく家を失うところだったと前置きした上で、悪魔に関するゲームを作りたいが、ホラー映画が嫌いなので苦労していると説明。悪魔やホラーが苦手であることから“1666: Amsterdam”の開発そのものがチャレンジだと語り、アムステルダムと1666年への愛が原動力であることを強調しています。
また、自身が“1666: Amsterdam”を取り戻すために戦った経緯を挙げ、本気で“1666: Amsterdam”の開発に取り組むつもりであること、そして“1666: Amsterdam”がPanache Digital Gamesの次回作であること、さらに当サイトのインタビューでも言及のあった通り、“アンセスターズ”シリーズにさらなるアイデアが存在する旨を伝えています。
12月6日にはいよいよ国内コンソール向けに“アンセスターズ: 人類の旅”を発売するPanache Digital Gamesですが、氏の口ぶりを見るに水面下では“1666: Amsterdam”に対する取り組みが本格化しつつあるのか、アンセスターズの第1弾で鮮烈なデビューを果たしたスタジオの今後に改めて大きな期待が掛かるところです。
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