「The Elder Scrolls V: Skyrim」のオープニングにおける“You’re Finally Awake”ミームと共と併せて、象徴的なバグとして広く知られる冒頭馬車の荒ぶる挙動ですが、新たに当時Bethesda Game Studiosのワールドアーティストとして活躍していたNathan Purkeypile氏がこのバグについて言及し、ハチに関するバグ(虫)のバグがバグを生んでいた興味深い背景が明らかになりました。
Nathan Purkeypile氏によると、この馬車に関するバグの根本的な問題点は、馬車が予め用意したレール上を進んでいるのではなく、物理シミュレーションによって動作していることにあり、おかしな挙動自体に再現性がなかったことから、道のでこぼこか、それとも石の位置が悪かったか、物理演算自体にバグが存在するのか、原因の特定が困難だったとのこと。
これとは別に、ゲーム内のハチが拾えないバグが存在し、幾つかのポーションが作成できない問題があったことから、これを修正するため(つまりプレイヤーが拾えるよう)にハチのコリジョンを変更したところ、このハチがゲーム内のオブジェクトに衝突するようになり、結果的にオープニングの馬車が進んでいるところに“たまたま”ハチが横切ることで、あの荒ぶる馬車が誕生した経緯が判明しています。
Nathan Purkeypile氏は、かようにゲーム開発は難しく、1つ何かを直すたびに、別の何かを壊してしまうかもしれないと振り返り、特にオープンワールドゲームはその傾向が顕著だと説明。ただ、全てのシステムが相互に影響しあうことでゲームは非常に面白くなるんだと伝えています。
余談ながら、Nathan Purkeypile氏は14年に渡ってBethesda Game Studiosで活躍し、“Fallout 76”のリードアーティストや“Fallout 4”のシニアワールドアーティスト、“Fallout 3: Point Lookout”の共同デザイナー兼リードアーティスト等を務めたベテランで、今年4月にBethesda Game Studiosを退社し、現在は自ら設立した個人スタジオ“Just Purkey Games”でUnreal Engineを使用するオープンワールドホラーメタルゲームの開発を進めています。
So, I have a story about the Skyrim Intro and how hard game development is.
That intro is famous now, but back then, it was just that one thing that we had to keep working and working on forever. I lost track of how many times I've seen that cart ride. Easily hundreds. (thread) pic.twitter.com/D0E0oZ5uX8
— Nate Purkeypile (@NPurkeypile) August 17, 2021
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