昨年はミズ・パックマンとダンスダンスレボリューション、ゼルダの伝説 時のオカリナ、Sid Meier’s Civilizationが殿堂入りを果たし、今年3月に“Call of Duty 4: Modern Warfare”や“Age of Empires”、“Quake”を含む本年度分のノミネート作品がアナウンスされたニューヨーク「The Strong」博物館(The Strong National Museum of Play)の“World Video Game Hall of Fame”(ビデオゲームの殿堂)ですが、昨晩予定通り第9回の殿堂入り作品を発表するライブ配信が実施され、Naughty Dogの傑作「The Last of Us」と世界中のリビングを席巻し“Nintendo Wii”の成功を支えた「Wii Sports」、女の子向けビデオゲームの歴史的なヒット作「Barbie Fashion Designer」、さらに世界初の商用アーケードビデオゲーム「Computer Space」が見事“ビデオゲームの殿堂”入りを果たしたことが明らかになりました。
■ 2023年(第9回)の“ビデオゲームの殿堂”作品
- Barbie Fashion Designer(1996):男性向けゲームが多かった時代に登場した女児向けのヒット作で、発売から2ヶ月で50万本を上回る販売を記録し、女の子向けビデオゲームが成功する可能性があることを証明した。また、このゲームはビデオゲーム市場を拡大しただけでなく、現在も続くビデオゲームのジェンダーとステレオタイプ表現に関する重要な議論を呼び起こした。
- Computer Space(1971):世界初の商用ビデオゲームとして、大学や研究所以外の人々にもビデオゲームが受け入れられることを証明した。商業的な成功こそ収めなかったものの、ビデオゲーム産業の先駆者であるAtari社が誕生するきっかけとなり、ビデオゲームの大衆化とゲーム産業の基礎を築くことになった。
- The Last of Us(2013):ポストアポカリプス世界のゾンビゲームという飽和状態の分野で奥深いストーリーと人間性の探究、忘れがたいキャラクター描写で200を超えるGOTYに選出された。本作の高い品質と優れたストーリーは今なお強い人気を博しており、2023年にHBOが製作したドラマ版は史上最高のビデオゲーム映像化作品として、批評家とファンの両方から指示を集めている。
- Wii Sports(2006):2006年に発売され、世界中のリビングにモーションベースの技術をもたらした。シンプルな操作性により、小さな子供から高齢者まで多くの人に愛され、“ゲーマー”の概念を再定義した。また、8,200万本を上回る販売を記録した“Wii Sports”は、史上最も売れたビデオゲームの一つで、“Nintendo Wii”の1億台販売突破に貢献した
過去の殿堂入り作品
■ 2022年(第8回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- ミズ・パックマン
- ダンスダンスレボリューション
- ゼルダの伝説 時のオカリナ
- WSid Meier’s Civilization
■ 2021年(第7回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- どうぶつの森
- Microsoft Flight Simulator
- StarCraft
- Where in the World is Carmen Sandiego?
■ 2020年(第6回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- Centipede
- Minecraft
- Bejeweled
- King’s Quest
■ 2019年(第5回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- Colossal Cave Adventure
- Microsoft Solitaire
- Mortal Kombat
- スーパーマリオカート
■ 2018年(第4回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- Spacewar!
- Tomb Raider
- ファイナルファンタジーVII
- John Madden Football
■ 2017年(第3回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- ポケットモンスター 赤・緑
- ストリートファイターII
- ドンキーコング
- Halo: Combat Evolved
■ 2016年(第2回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- Grand Theft Auto III
- ゼルダの伝説
- The Oregon Trail
- The Sims
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ
- スペースインベーダー
■ 2015年(第1回)の“ビデオゲームの殿堂”入り作品
- Doom
- Pac-Man
- Pong
- スーパーマリオブラザーズ
- テトリス
- World of Warcraft
■ ビデオゲームの殿堂“World Video Game Hall of Fame”の審査規準
- Iconic:広く認められ、忘れがたい“象徴”的な作品であること。
- Longevity:一時の流行を越えて残る“長寿”作品であること。
- Geographical Reach:前述した2つの条件を備え、かつ“国境を越えて”広く認知された作品であること。
- Influence:デザインや開発が他のゲームやエンタテインメント、社会、大衆文化に深い“影響”を及ぼした作品であること。
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