人気アドベンチャー“Dropsy”を生んだJay Tholen氏の新たな傑作“Hypnospace Outlaw”の直接的な続編として、2022年にアナウンスされ、2000年代初頭のネット文化をモチーフにしたインターネットシミュレーションとなることが報じられていた期待作「Dreamsettler」ですが、その後続報が途絶えている本作の動向に注目が集まるなか、週末にJay Tholen氏が本作の開発中止を正式にアナウンスしました。
今回の開発中止は、パブリッシャーによる支援の打ち切りなどではなく、ある種の燃え尽きにも似た状況に陥ったJay Tholen氏が自ら決断したもので、(今年3月に始動したばかりだった)Patronの支援者に向けた返金対応を進めることが判明しています。
また、本作の開発に参加していた2人のプログラマーMark Lacroy氏とMichael Lash氏がプロジェクトを離れるため、Jay Tholen氏が2人の素晴らしい才能と功績を紹介し、新たな仕事や雇用の機会を求めています。
「Dreamsettler」の開発中止に言及したJay Tholen氏は、今回のプロジェクトにしっかりした予算が付いたことから、プログラマーの雇用を含むトップダウンの計画とスケジュールを立てたものの、これまでデザインドキュメントや計画通りにゲームを作り上げたことが只の一度も無かったと振り返り、自身が長い時間を掛けた即興でなければ作品を完成させることが出来ないと分析。
また、「Dreamsettler」のコアとなる機能が非常に複雑だったことも理由の一つだと挙げたJay Tholen氏によると、本作には“Flash”に似た/アニメーションシステムを含むコンテンツシステムが存在し、2000年代初頭のFlashと同じく、ゲーム内ネット文化を定義するような役割を担っていたものの、スコープが余りにも大きすぎ、実現することができなかったとのこと。
氏は、本作のゲーム内にWYSIWYGエディタを含むHTML機能やフォーラムの作成、ブログも用意していたと語る一方で、Flashの不在は本作の存在意義を揺るがすようなものだったことを挙げています。
また、氏は本作の構想と計画が余りに野心的過ぎたことから、ゲーム自体がもはやOSとして使えるレベルのものになりつつあったと語り、ゲーム内にスプレッドシートのリーダーまで存在したことを明らかにしており、いつか機会があれば本作の多彩な機能や実装される予定だったコンテンツ、開発中のビルドなどを紹介したいと伝えています。
なお、今後の活動に言及したJay Tholen氏は、2023年6月に発売したシューター“Slayers X: Terminal Aftermath: Vengance of the Slayer”向けのアップデートに取り組んでいるほか、子供向けのコンテンツを手がけてみたいと説明しており、数々の傑作を生んだ氏の動向に改めて注目が集まる状況となっています。
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