2KとGearbox Software、マギル大学、Massively Multiplayer Online Science、カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部、Microsetta Initiativeが提携し、人間の腸内細菌環境研究を支援するプロジェクトとして、今年4月に実装された「ボーダーランズ3」のミニゲーム「ボーダーランズ・サイエンス」ですが、週末にNature Biotechnology誌がプレスリリースを発行し、“ボーダーランズ・サイエンス”の成果を報告。既に幾つか存在する同様のプロジェクトと比較して、“ボーダーランズ・サイエンス”が膨大な規模の成果を上げていることが明らかになりました。
“ボーダーランズ・サイエンス”は、DNA解析においてAIの利用が困難な塩基配列の整理をマッチングパズルに見立て、プレイヤーが手作業で配列アライメントを作成し、作業データをオンラインで提供するという素晴らしい分散支援型のプロジェクトで、プレイヤーは研究の背景を意識することなく、ミニゲームをプレイするだけで経験値増やドロップ品質増といった報酬が得られます。
実装から1週間で2,150万を超えるデータを提供していた“ボーダーランズ・サイエンス”ですが、Nature Biotechnology誌によると、同様のプロジェクトが1日辺り数百時間の作業時間を生成する一方、“ボーダーランズ・サイエンス”の作業時間は1日あたりなんと1万~1万5,000時間に達しているとのこと。
成果を報告したマギル大のJérôme Waldispühl准教授によると、この参加率はこれまでに前例がなく、運営側の楽観的な予想値を大幅に上回るもので、“ボーダーランズ・サイエンス”はこういった研究を加速させるビデオゲームの圧倒的な可能性を提示し、サイエンスの新たな地平を切り開いていると強調しています。
当初の“ボーダーランズ・サイエンス”は、前述の通り人間の腸内細菌環境を研究することで、様々な病気の理解を深めるための研究に役立てられますが、ミニゲームのフレームワークは今後さらなる分野で応用でき、既にMicrosetta InitiativeがSARS-CoV-2とCOVID-19(新型コロナウイルスと新型コロナウイルス感染症)の感染に影響する要因を研究するためのデータ収集を開始しているとのこと。
気になる方は、ビッグバン★セオリーのエイミー役でお馴染みメイム・ビアリク博士がガイドを務めるミニゲームで人類の未来に貢献してみてはいかがでしょうか。(“ボーダーランズ・サイエンス”のアーケード筐体は、サンクチュアリ IIIのタニスの部屋に設置されています)
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