先日公開された新トレーラーとゲームプレイ映像にてBorderlands世界最狂の13歳Tiny Tinaの素性も判明し、いよいよキャンペーンのプロット部分にもスポットが当たり始めたGearboxの人気シリーズ最新作「Borderlands 2」ですが、昨日Gamasutraにお馴染みRandy Pitchford氏のロングインタビューが掲載され、Gearboxの精神や開発ビジネスの現状、ビデオゲーム産業における熾烈なAAA競争等について氏の興味深い見解がたっぷりと披露されました。
そんなインタビューの中で、氏が「Borderlands」シリーズの成功に言及し、“人々がお互いからただ盗みあうばかりの産業”において、なぜ誰もBorderlandsを模倣しないのかと驚いていると発言し注目を集めています。
この発言は、BattlefieldとCall of Dutyシリーズに代表される肥大化したAAAタイトル競争について見解を述べたPitchford氏が明らかにしたもので、氏はBorderlandsシリーズが対立構造を利用することのない、唯一無二の価値を持つ作品として競合が存在しない領域でビジネスを展開していると語っており、続編“Borderlands 2”の開発をスタートした際には、誰もシリーズのアイデアを盗んだ人が居ないことに逆に驚いたと当時を振り返っています。
氏は盗む事がビデオゲーム開発における定式とも語っており(※ 良きにつけ悪しきにつけ、オマージュと模倣、盗用、そしてジャンル全体の成長にも関わる“巨人の肩”的な意味でも境界は難しい)、誰もBorderlandsを模倣しないことは少しばかり興味をそそる現象だと発言。だからといって人々に盗むよう促しているわけではないと加えています。
そう言われてみると、確かに○○臭がするタイトルというのは枚挙に暇がないこの時代において、ことBorderlandsについては“Borderlands”臭のする何かという物をほとんど見かけた覚えがありません。
これまで産業が築き上げてきたシューターとRPGジャンルを分解し、Gearbox味で一緒くたに焼き上げた類の作品であることは確かなBorderlandsですが、濃いキャラクターからゲーム性のあれこれまで、箇条書きで並べられるような特徴と要素はいくらでも挙げられるものの、最も中心部分に存在する本シリーズの“正体”に手を伸ばそうとすると、とたんに何だかさっぱり判らないのが正直なところで、その本質の見えない事こそがフォロワーを生まない1つの大きな要因となっているようにも感じられます。
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