“System Shock 2”や後期“Wizardry”シリーズ、Humongous EntertainmentのSCUMMエンジン作品といった現世代PC向けのリマスターを次々と手掛ける“Night Dive Studios”が昨年5月に傑作スパイFPS「No One Lives Forever」シリーズの関連商標4種を米国特許商標庁に出願し、念願の復活に大きな期待が掛かる状況となっていましたが、新たにNight DiveのボスStephen Kick氏とディレクターLarry Kuperman氏が米Kotakuのインタビューに応じ、“No One Lives Forever”シリーズの再販に向けた取り組みが複雑な権利問題によって頓挫したことが明らかになりました。
Stephen Kick氏とLarry Kuperman氏によると、一旦Warner Bros.の許可を得て、Monolithからソースコードまで入手し進められていた開発は、初代“The Operative: No One Lives Forever”と続編“No One Lives Forever 2: A Spy in H.A.R.M.’s Way”の最新版と拡張、オリジナルに導入されるべきだったバグ修正まで開発し終え、実質的に最終版に近いビルドが完成し、64bit版Windows 8とOSX、Linux上の実働とSteam機能の導入まで済んだ状態に達しており、権利関係のクリアを待つのみだったことが判明しています。
なお、NOLFシリーズの権利はWarner Bros.がその多くを所有しているものの、Night Diveの2人によると、名称の一部権利がActivisionに存在しており、これをクリアする必要があったものの、実際にはActivisionとWarner Bros.、20世紀フォックスの何れも(※ Fox Interactive)権利がどこに存在するのか把握できておらず、最終手段として前述した商標出願に至ったものの、Warner Bros.がこれを阻む申請を行い、最終的に何れのパブリッシャーも再販に意欲を示さなかったことから、計画が頓挫する結果となりました。
ようやく復活が実現するかと大きな期待を集めたNight Diveの取り組みですが、シリーズは再び法と権利の煉獄に飲み込まれてしまった状況にあるといえ、入手困難な状況が続く“No One Lives Forever”の受難はさらに長く続くことになりそうです。
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