文明が成熟し豊かになっていくと娯楽がだんだんエクストリームな事になっていくのは、これまでの歴史がありありと証明してきており、人間の深い業がその姿を表に現すほにゃららと言う事で、やはりゲームやスポーツは、食や性産業といった娯楽に並んで最もエクストリームな事態が起こりやすいジャンルだと言えます。
ということでお馴染みのGamesradarのトップ10企画、今回はエクストリームなコントローラトップ10です。大体どっかで見たようなアイテムが並ぶ馬鹿入力デバイス企画ですが、今回はなかなか面白い物が揃っています。それでははりきってどうぞ!
もうのっけからぶっ飛ばし過ぎなコントローラの登場です。イギリスの発明者が考案したブーツフェチの為のPongコントローラです。これは対戦用のデバイスで、ミスしたプレイヤーには電動ムチによるwhip!と電気ショックが褒美として用意されるというなんだかよくわからない事になっているコントローラです。さらにムチの強さはお好みでダイヤル調整可能と言う実用的なんだか実用的じゃないんだか、そもそも好きな人にはたまらないのか……これ?なんか違う様な気がするのがやはりエクストリーム足る所以。
しかしこれをMの人が二人で対戦するかと思うと色んな事が判らなくなります。ちなみにブーツフェチは戦争倒錯に派生するフェティシズムの一つで多くの場合ミニスカートとセットで機能します。両性の性的な象徴とされる足をミニスカートで露出し、ブーツで隠すという一件矛盾するこのフェティシズム自体がそもそもエクストリームであるとも言えそうです。しかし……いきなり素晴らしいスタートダッシュでこの先が思いやられます。
以前doope!でもお知らせしたヘッドセット型脳波コントローラemotiv epocが登場です。ワイヤレス化されジャイロスコープまで搭載、14の脳波センサーを搭載してお値段3万円のemotiv epocですが、本当に高いのか安いのかわからない!これで対戦したら面白そうなんだけどなぁ……俺とお前の脳波相撲!うーんうーんと腕組みで唸りながらいい年した男二人が脳波でFPS対戦してる図などは最高にファニーな光景だと思います。いつか実現してみたい。
これはコントローラというには少し語弊がありますが、子供向けの医療用機器として利用されているPediSedateは、子供達がゲームを楽しんでいる間にシュノーケル型の前面部分から亜酸化窒素を吸入させる事で麻酔を行うと言う物。これはかなり素敵な技術ながらエクストリームもここまで来るかといった感がありますが、古くは三国志の関羽が毒矢での負傷を治療する際に馬良と碁をやって痛みをごまかしたというエピソードもある事から見た目のインパクトよりはトラディショナルなコントローラと言えるかも知れません。
変態デバイスマニアには大人気のスチームパンクアイテムですが、このThe Paradox Mouseはリアルなネズミの背骨や頭蓋骨で装飾した、マウスとねずみを掛けてボケる事はよくあるけど、ガチすぎて引く程の本気度が込められた恐ろしいデバイスです。しかも脳みそが赤くLEDで灯され、ネズミの頭蓋骨が怪しくぼんやり浮かび上がるという嫌さ満点の光り物まで搭載しています。くわばらくわばら。
水口哲也氏による歴史に残る素晴らしいトランスシューティングゲームRezのトランスバイブレーターが登場です。Rez自体が非常に楽しかったので、国内では普通に売られていたこともあり、国内ではさほど変態デバイス認定されていない様ですが、まぁそりゃ確かに……エクストリームっちゃエクストリームではあります。北米では判りやすーい理由からリリースされていないので外人さんには浪漫度もアップしているのかも知れません。
TN Gamesが開発したFPS用の周辺機器、3rd Space VestとHtx Helmetが登場です。エアコンプレッサーを利用して銃撃された感覚をリアルに身体に伝えるという物凄いデバイスです。これを装着してプレイする様子ほど人に見られたくない物もそうないかもしれません。ヘルメットは試作段階もので、一応年内の発売を予定しているそうです。ちゃんとMW2やBorderlandsといった最新作もサポートしているので、ネタだけでは終わらないガッツ溢れる商品です。
韓国でリリースされたオンライン音楽ゲーのFunny Band、タイトルからしてもうなんというかどうか察して下さい。これ用のコントローラがまたもうエクストリームにも程っちゅうもんが……ドラムとキーボードとギターを一つで賄う全部入りコントローラです。公式サイトにはプレイの様子も確認できる映像が設けられているので気になった人は見てみて下さい。ゲーム関連のモンドテイストなグッズコレクターがもしも存在するならば必携のアイテムかもしれません。
オーストラリアのKyle Downesさんが製作した超でけえ!NESコントローラで、普段はテーブルとして活用出来ると言う物。製作期間は四ヶ月、制作費100ドルの大作です。すっごいけど普通なのであんまり書く事がない、次だ!
ほんとにどうしたのかこれ。韓国でリリースされた浣腸ゲーム”Boong-Ga Boong-Ga”の登場です。指浣腸の形をしたコントローラを筐体のジーンズで再現されたケツにぶっさすというゲーム、ポスターの絵も何とも言えない嫌な感じ!置いといて、ゲームをスタートすると浣腸する相手をとりあえず選びます。そこに並ぶのは「元彼」「元彼女」「ギャング」「姑」「金鉱堀」「売春婦」「ロリコン」「詐欺師」の8種類、ああなんだろうこの夢も希望も無い感じ。しかもそれがクスリとも笑えないというつまらなさ!エクストリームには違いないが、違いないが……。
10位であれだったからどうなるんだろうと思ってたら、結構ガチ気味に展開してきた今回のトップ10、栄えある1位は世界で最も危ないゲーム機として有名な”The PainStation”が登場です。通常ゲームデバイスやコントロールによる刺激は血が出るまで行われたりしませんが、これは違います。基本は左手を仕掛けの上に置いたまま戦う対戦ゲームなんですが、ミスすれば血が出るまで容赦なく叩き、熱を加え、電気ショックが与えられます。これに耐えられず手をゲーム筐体から放すと負け!というなんというか誰得!だけどヨーロッパでは根性比べみたいな事に使われてけが人続出大流行!という大変なゲーム機となっています。
成熟によるデカダンスから生まれた、奇形の極みとも言えるエクストリームなコントローラとしては文句なく一級品であると言えます。
さて今回のトップ10はなかなか強者がそろってシュートなガチ感満載の本気勝負でした。というかちょっと濃すぎてお腹一杯……目的を忘れて手段が暴走したタイプのプロダクトは魅力的ですが「見てるに限る!」と改めて認識を新たにした、反面教師的なトップ10となりました。
個人的には銃撃体感ベストとヘルメット&脳波コントローラを併用した対戦を誰か実現してくれないかと願ってやみません。うんうん唸りつつコンプレッサーのプシュッ!プシッ!という音を立てて対戦する様子を想像しただけで幸せな気持ちになる今日の午後でした。今度こそ犬トップ10をやりたい。ではまた次回!
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かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
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