先月12日に、スタジオの処女作”Kingdoms of Amalur: Reckoning”を発表したばかりのカート・シリング氏率いる「38 Studios」に7500万ドル規模の融資と誘致に絡むトラブルが発生した事をお伝えしました。これはロードアイランド州と地元企業Economic Development Corporation社(以下:EDC)が計画した38 Studiosへの融資と誘致計画に対して、地元のLincoln Chafee議員が反対活動を行ったという物でしたが、新たに契約の詳細などが発表され、トラブルの輪郭が鮮明になりました。
反対運動に関する進展は見られませんが、前述のEDC社が新たに融資計画に関するドキュメントを公開、Etewitness News(以下:WPRI)がこれを報じ、計画の詳細と共に交渉の成立が近い状況にある事が明らかになりました。
WPRIによると7500万ドル規模の融資は実際には5100万ドルに止まり、契約の調印時に3800万ドル、その後15ヶ月後に1300万ドルの支払いが行われます。さらに当初7500万ドル規模とされた残りの2000万ドルは3年間の債務保証としてリザーブされるとの事。
これに対して38 Studios側は初年度に125の常勤社員を雇用、翌年には175人を雇用、さらに翌々年の150人雇用を合わせ、合計450人の雇用を果たす義務が生じます。しかし、この義務を果たさない場合のペナルティは年間7,500ドルの罰金となっており、状況によっては雇用を果たさずに罰金を支払う方がコスト的には割が合うという判断も考えられる内容となっています。
調印された場合には、11月30日まで38 Studiosの新しい所在が発表される予定で、それ以降10年間はロードアイランド州に止まる必要があります。
今回の融資はロードアイランドの州議会が昨年春に作成したハイテク企業に対する1億2500万ドル規模のファンドの60%を占める物で、地元企業への融資や融資を競う別の議員勢力などからの反対はしばらく続く事になりそうです。
また、雇用スケジュールや発表には明文化されていない1530~1880万ドル成功報酬の存在等も併せ、今回の融資に絡むビジネス的な事情は、Spawnのトッド・マクファーレン氏とアイスウィンド・サーガのR.A.サルバトーレ氏、さらにBethesdaで”Morrowind”と”Oblivion”を手掛けたKen Rolston氏が参加するドリームチームによる”Kingdoms of Amalur: Reckoning”のローンチスケジュールにも大きく影響を与える事となりそうです。
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