Black Isle Studiosの名作“Planescape: Torment”の精神的な後継作品として、inXile Entertainmentが開発を進めている期待の新作RPG「Torment: Tides of Numenera」ですが、先日Kickstarterの出資者向けに開始された戦闘システムの決定に絡む投票が終了し、来る新作の戦闘が僅差でターンベース制に決定したことが明らかになりました。
この投票は、BGに代表されるInfinity Engineタイトルの特色でもあるRTwP戦闘(※ RealTime With Pause:リアルタイム戦闘とポーズを併用する戦闘システム)と、ターンベースシステムを候補に行われたもので、獲得票はターンベース制が7,267票、リアルタイム戦闘が7,052票と、僅か200票差でターンベース制に決定したことが判明しています。
投票の結果に伴い、ターンベース制の採用を正式に発表したinXileのプロジェクトリードKevin Saunders氏は、今回の結果は本質的に引き分けだったと述べ、今回の決定がRTwPを支持した半分の出資者層を失望させるものではなく、ターンベース制に対して挙げられた不服の多くが“良いデザイン”で回避出来るとの考えを強調。“Torment: Tides of Numenera”が採用するCrisisシステム(※ 概要は後述)にもターンベース戦闘がより一層マッチし、戦闘とナラティブをより密接にフィットさせるとアピールしました。
なお、この“Crisis”システムは、かつてTSRでPlanescapeを誕生させ、現在はPlanescapeの後継TRPG“Numenera”を手掛けるMonte Cook氏が提唱した新システムで、戦闘突入後もNPCとのダイアログを通じた対話や非戦闘系の行動を取ることによって、平和的な解決や敵との取引、説得、或いは騙すといったGMありきのTRPG的な行動が可能となるシステムとして、来る“Torment: Tides of Numenera”におけるキャラクターの非戦闘系スキルをより有用にする意味でも注目を集める新要素の1つとなっています。
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