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2012年後半に人気アーティストSkrillexの楽曲をフィーチャーし、ゼルダの伝説とSwords and Sworceryをインスパイアした世界観をベースに、埃でバグだらけになってしまったゲーム世界を救う不思議なアクションRPG“Skrillex Quest”をリリースしたブルックリンの開発者Jason Oda氏が、ビデオゲーム内で死亡したキャラクターの運命をテーマにした異色の異色の新作アクションアドベンチャー「Continue?9876543210」をリリースし、その不思議な世界観とシステムが注目を集めています。

PCとMac、Linux、iOS向けに発売を迎え、Steamと公式サイト、iTunesで既に購入可能な“Continue?9876543210”は、ビデオゲーム内部で死んでしまったものの、かろうじてランダムアクセスメモリ上に関連データが残存する状態で生き延びているキャラクターを主人公にした新作で、ガベージコレクタによるメモリ領域の解放に伴う永久の“無”を回避するため、メモリの片隅に残されたアセットでランダムに生成された世界を探索し、安全なシェルターの構築を目指すこととなります。

Steamに記された“Continue?9876543210”の概要には、本作が優れたストーリーテリングで話題となったGone HomeやThe Novelist、Papers, Pleaseといった作品のファンに向けたタイトルであることが明記されており、ローンチに併せて公開されたトレーラーにも、徐々にデータが失われ崩壊が進む無機質なゲーム世界と、実存を請い願う主人公やNPC達など、メタ的な構造と興味深い暗喩を含むエモーショナルな映像が収録されています。

薄暗いメモリの片隅で実存と生を願い奔走する主人公の姿には、どこか映画“ブレードランナー”にも相通じる要素が感じられる“Continue?9876543210”ですが、近年のインディーにおけるメタ作品や豊かなストーリーテリングが気になっている方は一度本作のトレーラーをチェックしておいてはいかがでしょうか。