昨日、ニューメキシコ州アラモゴード市の埋め立て地でドキュメンタリー作品の撮影を目的とする発掘作業が行われ、1983年9月に埋め立てられたと噂されていたAtari 2600版「E.T. The Extra-Terrestrial」のカートリッジやハードウェアの一部が出土した話題をご紹介しましたが、新たにXbox Wireが更新され、ドキュメンタリーの監督を務めるザック・ペン(※ 映画アベンジャーズの原案やエドワード・ノートン版ハルクの脚本、巨匠ヘルツォーク主演のモキュメンタリー“Incident at Loch Ness”の監督として知られる)の姿も確認できる発掘現場の写真が多数公開されたほか、2014年内に公開が予定されているドキュメンタリー作品の仮題が「Atari: Game Over」に決まったことが明らかになりました。
また、今回の発掘はアメリカのニュース番組でも取り上げられており、大きな盛り上がりを見せる現地とファンの様子をはじめ、どうやら出土したカートリッジをプレイしているようにも見えるシーン、ザック・ペンのコメントなど、興味深い映像が複数登場しています。
とかくゲームのクオリティや国内ではアタリショックとして知られるAtariの劇的な凋落と失墜が冷笑気味に語られるケースがまま見られるAtari 2600版“E.T. The Extra-Terrestrial”にまつわる話題ですが、今回製作が進められている“Atari: Game Over”は、一連の出来事を1983年にアメリカ市場を襲ったビデオゲーム産業の巨大な危機を産業の後退を引き起こした事件ではなく、ビデオゲーム産業の黎明期に初めて誕生した“消費者を中心とするゲーミングコミュニティ”の形成により生じたムーブメントと捉え、消費者達が当時のビデオゲーム産業における忌まわしい商習慣にノーを突き付け、大衆対企業という対立構造において消費者が勝利可能であることを示した初期の事例として描くことで、近年のエンターテインメント業界やビデオゲーム産業に今日も続く同様の問題と構造に目を向ける作品作品となっています。
前述した通り、映画版アベンジャーズの誕生に深く貢献し、あの“Incident at Loch Ness”を手掛けたザック・ペンが監督を務め、モーガン・スパーロック監督作品の製作で知られるJonathan Chinn、“シュガーマン 奇跡に愛された男”と“マン・オン・ワイヤー”のプロデューサーSimon Chinnが製作に名を連ねる“Atari: Game Over”が今回の出土をどう料理するのか、ある種のモキュメンタリーや刺激的なドキュメンタリー製作において最高のスタッフを揃えたとも言える作品の仕上がりに今から期待がかかるところです。
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