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2013年に“Assassin’s Creed IV: Black Flag”の具体的なディテールやアートワークが正式アナウンス前に流出し、それ以降ナンバリングのメジャーリリースに関する情報が毎年例外なくスタジオ内部から流出する状況が続いているUbisoftの人気シリーズ「Assassin’s Creed」ですが、昨日4chanに開発者を名乗る匿名の人物が次回作に関する未確認情報を投稿し真偽の程に注目が集まる状況となっていました。

そんな中、前述した“Black Flag”以降の内部情報を毎年リークしている海外Kotakuが同様の内容をUbisoftに近い異なる3人のソースから得たと報告。年刊化していたシリーズが今年のメジャーリリースをスキップし、2017年に古代エジプトを舞台とする新作がリリースされると報じ話題となっています。

Kotakuの報告によると、2016年リリースのスキップはUnityの失敗を経て決定されたもので、ゲームを改善しさらなるブラッシュアップを図る開発チームの増強が進められており、この2年サイクルを近年各所で囁かれるフランチャイズの疲弊に対する新しいアプローチとする可能性が残されているとのこと。

また、3人の情報提供者のうち2人が新作プロジェクトを“Empire”と呼んでいるほか（参考：Assassin’s Creed Unityはコードネーム“Unity”、Rogueはコードネーム“Comet”、最新作“Assassin’s Creed Syndicate”はコードネーム“Victory”と呼ばれていたことが知られている）、2017年後半のリリース時期については3人の情報が全て合致している旨が報じられています。

今のところ真偽の程は不明ながら、Unityの失敗が“Assassin’s Creed Syndicate”の販売にネガティブな影響を与えた背景や統計情報は各所で報じられており、メジャーリリース毎に舞台となる時代が進むフランチャイズの現状を鑑みれば、“Assassin’s Creed”がビジネス的に大きな判断を必要とする時期に差し掛かっていることは否定しようのない状況だと言えます。

なお、2016年12月にはマイケル・ファスベンダー主演の映画版“Assassin’s Creed”が公開されるほか、先日にはUbisoftがシリーズの新たなバンドルを思わせる“Assassin’s Creed Collection”のドメインを取得しており、今年の新作不在を埋める対応が進行している様子も窺えますが、Kotakuは今年の“Assassin’s Creed”不在を埋めるもう1つの存在として“Watch Dogs”新作の情報を得ていると説明。こちらも当然真偽の程は不明ながら、2016年後半にサンフランシスコへと舞台を移す続編が登場すると報告しています。

また、各所で報じられる噂の発端となった4chanの匿名投稿者は、Kotakuの報告と同様に“Empire”が古代エジプトを舞台とする新作であることに加え、以下のような未確認のディテールを伝えており、前述した真偽不明の内部情報と併せて続報と確認が待たれるところです。

■ 匿名の開発者を名乗る人物が投稿した真偽不明のディテール

• 開発に“Black Flag”チームが参加しており、“The Witcher”のようなプレイフィールやプログレッション、フリーフォームの戦闘システムを視野に入れ開発を進めている。
• 馬と船が再登場する予定。
• アサシン教団とテンプル騎士団誕生以前を描くフランチャイズ全体のプリクエルとなる
• 古代エジプトとギリシャ、ローマを通じて描く新たなトリロジーとする検討が進められている
• “Empire”の主人公は色黒で奴隷か元奴隷を思わせる人物、操作可能な鷹をペットとしている
• 当面のあいだシリーズにオンラインCo-opを復活させる予定はない

余談ながら、コミュニティの匿名投稿者や開発者を名乗る情報筋のリークは多くの場合フェイクである可能性が高く、一見して嘘と分かるケースが少なくありませんが、こと“Assassin’s Creed”シリーズについては、前述した通り過去にご紹介した流出情報が何れも本物だったことが確認されており、“Black Flag”以降については発表前に流出しなかったメジャーリリースが存在しないという異常な事態が続いています。（参考：“Black Flag”のアートワークやキャラクター、舞台の具体的な情報を含む流出/流出2、フランス革命を扱うことやRogueの存在、開発中のアセット、スタジオ内部の写真まで登場した“Unity”の流出、ゲームプレイ映像やロンドンの設定、主人公のグラップリングフック、スクリーンショットを含む“syndicate”の流出）