ビデオゲームドラッグとでも言えそうな“Sluggish Morss”や、手作りの暖かなアートスタイルが印象的なアドベンチャーRPG“Beeswing”といった作品で知られるイギリスのデザイナーJack King-Spooner氏が、架空のイスラム教国家を舞台とする非常に個性的なアドベンチャー作品「Dujanah」を発表。6,000英ポンド(約100万円)の資金調達を目指しKickstarterキャンペーンを開始し、現実と悪夢のような非日常が溶け合うように混じる奇妙な世界観やビジュアル、Jack King-Spooner氏が自ら作曲を手掛ける素晴らしいサウンドトラック、ゲーム内の世界に登場するカオスなアーケードゲームといったディテールが話題となっています。
“Kentucky Route Zero”等に顕著な魔術的リアリズム作品の系譜に連なる“Dujanah”(Win/Mac/Linux)は、軍によって支配される架空のイスラム教国家を舞台に、(支配に対する不満を持つ)女性主人公“Dujanah”が抱く、モラルや心理、政治に対するジレンマをランダムでノンリニアな物語として描く作品で、クレイモデルとアニメーションを用いたゲーム世界やノイジーなビジュアルエフェクト、ゲーム内に登場し、驚くような手法で本編の物語に関係するというプレイアブルなアーケードゲームといった要素を特色としています。
開発を手掛けるJack King-Spooner氏によると、“Dujanah”は前述した作品の概要を通じて、多元論やモチベーション、他者への干渉とリバタリアニズム(経済や政治において個人の完全な自由を最も重視する思想)を巡るテーマを掘り下げつつ、現実世界とイスラム教の終末論、人間的なクリーチャー、フィクショナルなメカといったファンタジー要素を融合させた魔術的リアリズムに基づく物語を作り上げることで、暴力と宗教の関係といった難しいトピックに大きな理解と希望に満ちた結果をもたらすような議論を提示したいとのこと。
また、以下にご紹介する数曲のサウンドトラックは、Jack King-Spooner氏が自ら作曲と演奏を担当したもので、ピアノや多彩なパーカッション、ギター、カリンバといったアコースティック楽器を用い、エキゾチックなダブルハーモニックスケールを効果的に使用した素晴らしい楽曲に仕上がっています。
なお、“Dujanah”は2016年4月のアルファ入りと6月のベータを目指して開発がすすめられていますので、興味がある方は7英ポンド以上のPledgeで本編のデジタルコピーが得られるKickstarterキャンペーンをチェックしておいてはいかがでしょうか。
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