Sci-Fiホラーの金字塔となった「SOMA」の販売が25万本を突破、次期プロジェクトの話題も

2016年3月24日 23:36 by katakori
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「SOMA」

昨年9月にローンチを果たし、難解なテーマを扱う作品ながら非常に高い評価を獲得したFrictionalの深海Sci-Fiホラー「SOMA」ですが、新たにFrictionalが本作のローンチから丁度半年が経過した節目にセールスの動向や今後の取り組みに言及し、“SOMA”の累計販売本数が25万本を突破したことが明らかになりました。

Frictionalの報告によると、この数字は新たな計画を心配なく進行可能にする十分に優れた規模で、あと2~3万本ほどでSOMAに費やされた投資額がまかなえる状況にあるとのこと。一方で、FrictionalはCampo Santoのデビュー作“Firewatch”が初月で50万本を売り上げたことを挙げ、SOMAの販売にまだ多くの余地が残されているとして興味深い見解を提示しています。

  • SOMAの販売について:ローンチから半年を経たSOMAの累計販売本数は25万本を超え、あと2~3万本ほどで開発費の回収が完了し、利益が生じる段階にある。現在も販売は一定の規模で続いており、このまま1日/125本程度の販売が続けば、2016年内に回収が完了する見通しとなっている。
  • Frictionalは、SOMAと同様に多数の要素を持ちあわせる“Firewatch”が初月50万本販売を達成したことを挙げ、これがSOMAにさらなる販売の余地があることを示す有望な兆しだと説明している。
  • また、FrictionalはSOMAが5年の開発を要し、外部スタジオの協力を得た実写シリーズなど、かなり大がかりで多くの予算を必要とする計画だったことを振り返り、販売が大成功とは言えないものの、SOMAと同じ規模の新作開発を心配なく進めることを可能にする十分なものであることを明らかにしている。
  • 本作の販売が大成功に至らなかった理由について熟考したFrictionalは、1つの明らかな要因として、SOMAが2つのジャンル“ホラーとSci-Fi”のあいだに陥ってしまったと述べ、純粋なSci-Fiやホラーを求めるユーザーに対してどちらかの要素が薄いように感じさせたかもしれないと説明。Frictional自身はこれを融合させた取り組みに満足しているものの、これが潜在的な買い手にある種の忌避感を抱かせたことは十分にあり得ると説明している。
  • MOD対応について:Amnesiaは十分なMODサポートが無いにもかかわらず、450種ものMODが作成され、コミュニティが大きな盛り上がりを見せたが、SOMA向けのMODは今のところ大きな動きが見られない状況にある。Frictionalは、この状況について販売規模や開発の困難さといった要因を挙げ、今後SOMAのMOD開発を支援する取り組みについて前向きな調査と検討を進めていると明らかにしている。
  • 今後の取り組みについて:前述した2つのジャンルの狭間に作品と販売が陥った状況に再び言及したFrictionalは、これがさらにAmnesiaの販売規模を縮小させる要因となったことを挙げ、SOMAとAmnesiaの販売が共食いする状況が生じていることを明かしている。これは、SOMAがローンチを果たしたことで、Amnesia: The Dark Descentの販売が縮小し、その後ずっと回復しないことを指したもので、同様の現象が“A Machine For Pigs”発売の際にも生じたとのこと。
  • 当初Frictionalは、SOMAがAmnesiaと全く異なる作品であることから、“A Machine For Pigs”発売時と同様の現象は生じないだろうと予想していたとのこと。今回の結果を鑑みたFrictionalは、買い手が両方の作品を“Frictionalが発売した現行のホラー作品”として、ひとまとめに認識していることにあるようだとその原因を推察している。
  • これに伴い、Frictionalは今後開発する新作ゲーム(と既存のタイトル)の差別化をより深く考慮していると語り、別のSci-Fiゲームを手掛ける場合には、よりSci-Fi要素を強く、ホラーを手掛ける場合にはその逆を取ることで、ジャンル混合のリスクをさらに最小化し、提供する経験を多様化させたいと強調している。
  • 現在Frictionalは、スタジオ設立後初めて同時に2つのゲーム開発を進めているとのこと。また、近く新たな開発者の募集を開始すると予告している。なお、2つの新プロジェクトに関する具体的な情報は提示されていないが、昨年12月にはSOMAに用いられた内製エンジンHPLのバージョンアップによりPS4対応が可能となったことから、AmnesiaやPenumbraシリーズを含む過去作のPS4対応を検討していることが報じられていた。
情報元及びイメージ:Frictional Games

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