先日、初のゲームプレイフッテージと主人公の外観を紹介するE3トレーラーが公開された仏Dontnodの期待作「Vampyr」ですが、昨日閉幕したE3会場では本作のデモが上演されており、死の淵から吸血鬼として目覚めた主人公Jonathan Reidの探索や初めての捕食を収録した未見のゲームプレイ映像が登場しています。
また、アクションRPGとなる本作のレベリングに関する興味深い仕様も判明しており、傑作“Life is Strange”を生んだDontnodらしい独創的なディテールに大きな注目が集まる状況となっています。
死から蘇ったことに驚く主人公Jonathanが探索する荒廃したホワイトチャペル地区や、それぞれに固有の出自や他者との関係を持つ住人達のディテール、BioWare作品を想起させる複数の選択肢を持つダイアログホイール、吸血鬼の能力を駆使した戦闘など、最新のゲームプレイは以下からご確認下さい。
- 以前にも紹介した通り、本作に登場するロンドンの市民達はそれぞれに固有の名前と出自、背景を持つ個人として存在しており、それぞれの所属や他の市民と固有の関係を築いている。これらの市民達はあまねく主人公の渇きを癒す食事となり得る一方で、医者でもある主人公が救いの手をさしのべる対象ともなる。
- 主人公が血をすする食事の対象は入念に選別する必要がある。捕食の是非や前述した住人の関係によって、犠牲者の近親者が犯人(プレイヤー)を追い始めるといった、動的な変化がゲーム内に生じる
- また、住人達は血液の質や健康状態、主人公の魅了に抵抗する意思力など、それぞれに“食事”として固有のステータスを持っている。
- このほか、スペイン風邪のパンデミックに伴う地域毎の全体的な健康状態がパラメーターとして用意されている。主人公は元軍医であることから、その能力とクラフトシステムを利用して住人やエリアの健康状態を向上させることができる。(これは、結果的に食事の質を上げることにも帰結する)
- 戦闘やクエストの完了を通じて僅かな経験値を得ることができるが、本作において最も大きな経験値のリソースは人間の血をすすることにある。
- なお、主人公は自身が医者であることから、スペイン風邪によるパンデミックや野生化した吸血鬼の出現といった状況を鑑み、自らの体を蝕んだ吸血鬼化はある種の“疾病”ではないかと考えている。前述した食事の選定やレベルアップといったゲーム的な展開を通じて、その病の原因を調査することが本作の大きな目的の1つに挙げられるとのこと。
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