先日、N7 Dayの開催に伴い初の本格的なトレーラーがお披露目されたBioWareの期待作「Mass Effect: Andromeda」ですが、お披露目の翌日に発売されたGame Informer12月号の特集記事やクリエイティブディレクターMac Walters氏が答えた大量の質疑応答から、最新作のプロットや新要素、主人公の出自、アンドロメダ銀河の惑星探査、マルチプレイヤー等に関する大量のディテールが判明しています。
今回は、N7 Dayのお披露目を経て明らかになった新情報の数々を幾つかのカテゴリに分類しご紹介します。
Don't miss the gameplay reveal of @masseffect Andromeda on 12/1 at @thegameawards pic.twitter.com/os8ASpA1hD
— Geoff Keighley (@geoffkeighley) 2016年11月7日
■ プロットとストーリー、主人公のディテールについて
- 複数の種族が協力し誕生した“Andromeda Initiative”は2176年に設立され、ME2オープニングから2年後、ME3始動の前年にあたる2185年にスタートしたアンドロメダ銀河を目指すプロジェクトを指す。このプロジェクトは、科学者や調査者、入植者によるアンドロメダ銀河の調査と資源に富んだ惑星への恒久的な入植を実現し、最終的にアンドロメダ銀河と天の川銀河の確実なルートを構築することにある。これに伴い、巨大な4隻の箱船“Ark”がそれぞれ異なる種族を数千人規模で収用しアンドロメダ銀河への針路をとった。
- この目的に伴い、本作において天の川銀河とアンドロメダ銀河のあいだでコミュニケーションが行われることはない。
- 4隻のArkには、それぞれ人間とトゥーリアン、サラリアン、アサリが搭乗しており、固有の評議会が存在する。
- 映像に登場した“Andromeda Initiative”の創立者はJien Garsonと呼ばれる。彼女は人間で詳細な出自は不明ながら、双子の母親ではないことが明言されている。
- それぞれのArkは“Pathfinder”によって導かれる。“Mass Effect: Andromeda”の主人公はPathfinderの1人。Pathfinderと踏査チームはサイロスリープで眠っており、出発した以降に天の川銀河で生じた出来事(ME3のイベント)を認識していない。
- 主人公として選択可能な男女の双子Scott RyderとSara Ryderは、人間が乗ったArkのPathfinderを務めるAlec Ryderの子供達で、名前はプレイヤーが任意に変更可能。
- 父Alec Ryderの年齢は50代で、かつてシタデルの特殊部隊に在籍したN7。
- 今後のMass EffectシリーズがRyderの物語を描くわけではない。また、本作は新しいトリロジーの始動を担う作品でもない。BioWareは“Mass Effect: Andromeda”が完結する物語だと感じられるよう望む一方で、今後生じるかもしれない物語の示唆を視野に入れている。
- アンドロメダ銀河には、Arkに針路を開くべく多数の種族によって建設された前線司令部兼旗艦“Nexus”が存在し、複数の種族が共存するハブとして機能する。
- 人類を乗せたArkは“Hyperion”と呼ばれる。Hyperionは、他のArkやNexusとの連絡を失うアンドロメダ銀河の不安定な場所へとたどり着いてしまう。
- Heleus星系は豊かな資源を有し、生活に適した惑星が存在することで知られる。
- エンディングに対するアプローチは伏せられているが、トリロジーとは全く異なるサプライズを持つことが示唆されている。
- 前作のエンディングにおける正史(もしくは正史の扱い)は現段階で不明。
- 詳細と真意は不明ながら、本作は実話に基づく物語と呼ばれている。
■ 作品の概要
- “Mass Effect: Andromeda”は、初代Mass Effectの“Mako”とMass Effect 2のロイヤリティミッション、Mass Effect 3のマルチプレイヤーからインスピレーションを得ている。
- トゥーリアンの登場が確認された。
- リーパーは登場しない。また、リーパーに相当するプリカーサー(先駆者)種族も存在しない。
- オリジナルトリロジーに登場したクルーメンバーは登場しない。
- オリジナルトリロジーに登場したキャラクターが全て死亡したわけではない。(一部のキャラクターは600年後も生存しているが、登場については不明)
- 以前のシリーズよりも多くのカスタマイズを特色とする。
- 主人公だけでなく、父Alecと一方の双子もカスタマイズ可能。
- Mass Effect: Andromedaには“New Game+”モードが搭載され、選択後には性別の変更が可能となる。
- Mass Effect: Andromedaのセーブデータ持ち越しについては今のところ未定。
- Mass Effect: Andromedaには鉱物のスキャン要素が存在するが、以前のものとは全く異なる。
- ダウンロードキャラクターの導入は未定。
- キャンペーンはオフラインでプレイ可能。
■ 戦闘について
- 全体で統一されたパワーのクールダウンが、個々のクールタイマーに置き換えられる。
- パワーのホイールメニューとメニュー表示に伴うポーズが廃止され、ホットキーによる迅速な使用が可能となる。なお、ポーズ機能そのものは廃止されないとのこと。
- The Last of Usに似た動的なカバーシステムが導入される。
- ジェットパックは、回転に変わるクイックダッシュなど、多くの移動オプションを導入する。
- ジェットパックのホバー機能を利用し、カバー中の敵や周辺環境を探索が可能となる。
- 分隊メンバーに対する命令機能が引き続き搭載される。
- クラスシステムが廃止され、全てのスキルやテック、バイオテックが選択可能となる。これは、プレイヤーのプレイスタイルを最初に固定してしまうことを回避するために用意されたアプローチで、あるカテゴリに十分なポイントを消費した場合に、従来のアデプトやヴァンガードがスペシャライズ要素“Profile”として選択可能となる。これらのProfileは特別なプレイスタイルをもたらす。今のところProfileは7種存在するとのこと。
- 多数のカテゴリにポイントを費やした場合、“Explorer”と呼ばれるProfileが解禁される。
- “Mass Effect: Andromeda”には、複数のキャラクターを作成せずとも、多数のゲームプレイアプローチを可能にするビルドの再構築がストーリーの一環として用意される。
- キャラクターのヘルメットと胸部、肩、腕、脚部がカスタマイズ可能。
- 近接武器を含む多数の武器が再登場する予定。
■ 敵や環境、クラフト
- “Kett”と呼ばれる種族が主要な敵となる。BioWareは既にエイリアンとの接触が確立済みだったトリロジーに対して、全く新しい種族との初のコンタクトを体験させたかったと説明している。今作では敵が不吉な兆しでありながらも単に醜悪なだけではなく、共感できる存在として描きたいとのこと。
- リニアな一部分だけを実装したこれまでの惑星に対し、Mass Effect: Andromedaには広範囲に探索可能な惑星の地表や地下が導入される。
- 惑星の探査に用いられるMako風のビークルは“NOMAD”と呼ばれ、この実装にあたって“Need For Speed”の開発者から特別なガイダンスを受けた。これに伴い“NOMAD”はスピードや操作性がMakoに比べて大きく向上している。
- “NOMAD”は武器を搭載していないが、外観や機能のカスタマイズが可能となる。
- 惑星上のポイントには戦闘を伴う遭遇やパズル、ストーリー要素等が含まれる。
- 惑星には、分隊の降下に先駆けて調査の足がかりとなるステーションが設置可能。このステーションは、プレイヤーのロードアウト変更やファストトラベル用の施設として機能する。
- 惑星にはプレイヤーを死亡させる酸性の海や燃えさかる残骸、激しい天候など、多数の危険が存在する。
- ほとんどの惑星には、少なくとも1つ以上の敵拠点が存在する。
- 一部の惑星には、プレイヤーの強化と惑星の再訪を必要とする強力なボスが存在する。
- Ryderは未踏のアンドロメダ銀河環境において周辺をスキャンすることで、様々な発見が得られる。これは、分析を進めるためにArkへと送り返され、プレイヤーに新技術のアンロックをもたらす。
- これらのスキャンや発見は、プレイヤーに武器やアーマーの設計図をもたらす。
- 弾薬タイプや武器MOD、天の川銀河には見られなかったアイテムなど、多数のクラフトが用意されている。
- 幾つかのプロットやミッションは複数の惑星を越えて描かれる。
■ 現段階で判明している分隊メンバー
- Peebee:以前の映像にも登場していたアサリの分隊メンバー。陽気な性格で頭脳明晰だが、社会的な規範や几帳面さは持ちあわせていない。なお、Peebeeは愛称で本名ではない。
- Liam:Pathfinderと行動を共にする元警官。
■ 新たな宇宙船“Tempest”
- トリロジーのノルマンディー号にあたるプレイヤーの宇宙船は“Tempest”と呼ばれる。
- “Tempest”に燃料を補給する必要はない。
- “Tempest”による移動や船内の移動、惑星への降下、上陸と探索は全てローディング画面をはさまずシームレスに展開する。
- 銀河マップが再登場する。“Tempest”は手動で操作されず、惑星を選択することで目的地へと向かう。
■ キャラクターと相関関係について
- Mass Effect: Andromedaにも引き続きロマンスが導入される。これには同性間のロマンスも含まれる。ただし、結婚要素はこれまでと同様に存在しない。
- Mass Effect: Andromedaにおけるメンバーと主人公のダイアログ量は、最も小規模なものでも、Mass Effect 3において最も規模の大きかったメンバーとのダイアログよりも多い。
- 主人公の一方の双子は戦闘に参加しないが、彼らと対話し2人の関係を築くことができる。この要素は付加的なコンテンツの一部で、その多くはRyder家にまつわるプロットラインに関係する。BioWareはこれが従来の作品におけるヒーローの旅と本作の物語を区別するものになると説明している。
- 前述した通り、分隊メンバーとの関係を深めるME2のロイヤリティミッションが復活を果たす。ただし、Mass Effect: Andromedaのロイヤリティミッションは本編に強い影響を与えるクリティカルパス(メインクエスト)の一部ではなく、付加的なサイドミッションの一部として登場する。
- これに伴いMass Effect: Andromedaのロイヤリティミッションは、クリティカルパスを終えた後もプレイ可能となる。
■ 選択について
- ParagonとRenegadeシステムは廃止される。これに伴い、より多くのニュアンスや繊細さに加え、プレイヤーに自身の考えを述べさせる多くの機会を与えたいとのこと。
- これにより、ParagonとRenegadeに縛られない同意や反対が可能となる。同様にこれらの選択は明白な正解と間違いを表さず、プレイヤーが望むように行動することを可能にする。
- ダイアログには4つのトーン(HeartとHead、Professional、Casual)が設けられる。
- 以前の割り込みに似たナラティブアクションが再登場するが、以前のような善悪の選択ではなく、より曖昧な行動を特色とする。
■ マルチプレイヤー
- Mass Effect 3をさらに洗練させたマルチプレイヤーが導入される。
- XPとクレジットの獲得に基づくカードベースのゲーム内経済を特色とする。
- マイクロトランザクションが導入されるが、必須ではなく、通常のプレイを通じて各種コンテンツをアンロック可能。
- 前作に続いてプレイヤーがマップや敵を設定可能。さらに幾つかのモディファイアが利用可能となる。例:ヘルスを減少させ、リワードを向上させる。もしくはダメージを増し、リワードを減らすなど。
- 固有のモディファイアを複数用意したカスタムミッションの実装が計画中。
- カスタムミッションは、プレイヤーに3番目のゲーム内通貨“Mission Fund”を与える。“Mission Fund”は、アイテムや武器の直接購入を可能にするが、ショップの取扱品はそれぞれ期間限定でしばしばラインアップが刷新される。
- マルチプレイヤーにおけるプレイヤーはNexusのミリシアに所属するストライクチーム“Apex Force”の一員となる。
- 異なる敵は異なる戦術を要求する。
- マルチプレイヤーはシングルプレイヤーにある種のアドバンテージを与えるが、ゲームのエンディングには影響しない。
- 新しい“プレステージ”システムが導入される。マルチプレイヤーにおいては、通常のXPとプレステージXPが得られ、プレステージXPは特定のキャラクタータイプ(タンク等)全員に共通して与えられる。これにより十分なプレステージXPを獲得することで所有する全てのタンクキャラクターにヘルスが追加されるといったリワードが適用される。
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