2000年の初代発売以降、シリーズを巡る大きな謎の1つとして、主人公“J.C. Denton”の出自とイニシャルに関する議論が重ねられてきた「Deus Ex」ですが、昨晩GDC会場でDeus ExやThief、System Shock、Epic Mickeyの父ウォーレン・スペクター氏が“Deus Ex”のポストモーテムを実施し、Dentonのイニシャルについて言及。かつてDishonoredのHarvey Smith氏が示唆した通り、J.C.がイエス・キリスト(Jesus Christ)を指すものだったことが遂に確認されました。
ポストモーテムパネルの質疑応答にて、長年の謎に答えたウォーレン・スペクター氏は、氏の親友であるSF小説家ブラッドリー・デントンの存在を挙げ、彼があまりに親切で思いやりに満ちた人物だったことから、当時しばしば「Jesus Christ, Denton, don’t be so helpful」(なんなんだデントン、そんなに助けてくれなくていいよ)というジョークを飛ばしていた過去を紹介。このダブルミーニングな“Jesus Christ, Denton”を借り“J.C. Denton”の名前を決定したと明らかにしています。
この出自が、壮大な“Deus Ex”の物語における主人公の救世主としての役割に重ねられたことは想像に難くありませんが、2003年2月に当時“Deus Ex: Invisible War”の開発を率いていたHarvey Smith氏は、Dentonがイエス・キリストの子孫であり、そのDNAを宿していたという説を“Invisible War”で取り上げるつもりだったと語っており、さらに何か奥深い背景の存在を示唆していました。
この辺りの設定がどの程度カノンとして現行のシリーズに引き継がれているか、詳細は不明ですが、Denton誕生以前の物語を担うジェンセンの役どころや象徴的なモチーフを、初代のDentonと比べてみれば、また1つ新しいDeus Exの側面が見えてくるかもしれません。
余談ながら、ウォーレン・スペクター氏は今回のポストモーテムにおいて“Deus Ex”の開発プロセスや様々な過去の経緯について語りましたが、興味深い話題として、Dishonoredシリーズで知られるArkane Studiosについて言及しています。
氏は“Deus Ex”の精神を最もしっかりと捉えたシリーズは“Dishonored”だと強調。かつて自身のチームに所属したメンバー達が多く在籍するArkaneの新作“Prey”(※ “Prey”はSystem Shockに対するArkaneの現代的な回答と言っても過言ではない)についても心待ちにしているとお墨付きを与えています。
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