先日、カスタムゲームモードや武器の広範囲なバランス調整、複数のチャレンジなど、大量の変更と改善を導入する1.1アップデートが配信された傑作ローグヴァニア「Dead Cells」ですが、今年の豊作とインディーの成功を象徴する1本となった本作の今後に注目が集まるなか、Motion TwinのゲームデザイナーSebastien Benard氏が複雑な経緯を経て誕生した本作の開発や続編の可能性について興味深い見解を明らかにしました。
- Dead Cellsの開発について:“Dead Cells”は、当初ローグライクとメトロイドヴァニアを組み合わせたアクションではなく、F2Pのタワーディフェンスタイトルだった。“Hordes Zero”と呼ばれた開発初期のDead Cellsは、ポストアポカリプス世界が舞台となるタワーディフェンス作品で、日中にリソースを集め、夜間に発生する敵の襲撃を生き延びるCo-opや探索要素を持つ(オリジナルのFortniteに似た)マルチプレイヤー作品だったが、楽しさの面で多くの問題を抱えていた。
- その後、別企業の友人から得た助言をもとに、タワーディフェンスやマルチプレイヤーを配したシングルプレイヤー経験にフォーカスし、メトロイドヴァニアなプラットフォーマー方向へと舵を切ることとなった。チームはタワーディフェンスの改善に長いあいだ取り組んでいたが、前述の仕切り直しやTD要素の廃止は困難な決定ではなく、むしろ肩の荷が下りるような思いだったとのこと。
- ストーリーに対するアプローチについて:本作がストーリーを重視していないのは、アクションゲームとローグライクに注力するためで、Motion Twinは幾つかのナラティブ要素を導入した一方で、プレイヤーが物語を読むことに多くの時間を費やすことは望ましくないと考え、プレイヤーの経験を邪魔せず、ストーリーに引き留めないよう心がけた旨を伝えている。
- Steam Early Access運用については、当初スタジオとコミュニティから寄せられるアイデアの比率は80対20程度と予想していたが、実際のところ50対50だったとのこと。Motion Twinは、スタジオのビジョンを実現するために必要なバランス調整について、コミュニティから多くの提案を得たと報告している。
- 続編の可能性について:Motion Twinは、大きな成功を収めた場合、次は異なるなにかにエネルギーを費やすことが望ましいと考えており、“Dead Cells 2”を作ることはないだろうと説明している。Motion Twinは、もし“Dead Cells 2”を作ったとすれば、それは金に困ったからだろうと伝え、次回作はプラットフォーマーやローグライクではない全く別の何かになるだろうと強調している。
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