2014年のローンチを経て、昨年末に新シナリオやビジュアルの刷新を導入するFinal Cut版がリリースされた11 bit studiosの傑作サバイバル「This War of Mine」ですが、昨日ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相が11 bit studiosを訪問し、ポーランド国民教育省の定める学生向けの推奨図書リストに名を連ねる初のビデオゲームとして“This War of Mine”を選出したことが明らかになりました。
ポーランドが教育関連省庁の推薦図書リストに自国のコンピューターゲームを置く世界最初の国になると語ったモラヴィエツキ首相は、ビデオゲームがポーランドのクリエイティブを世界へ訴求する優れた手段の1つになり得るだけでなく、こういったクリエイティブを通じて産業の新たな可能性を模索する必要があると語り、今やプログラミングそのものが国の利益だと強調しました。
また、サラエヴォ包囲下における無力な民間人の生き残りを描いた“This War of Mine”については、このゲームが銃撃戦やカーチェイス、戦争をテーマに描くような多くのビデオゲームとは対称的に、自分自身を無力で抑圧された立場に置くことで、戦時下における民間人の体験を描くことにフォーカスしていると説明。現在の若者達が過去の歴史を学び、ある種の過酷な状況を想像する際、こういったビデオゲームが読書と同じように優れた役割を果たし、出来事を興味深く掘り下げるための空間を作り上げていると説明しています。
さらに、モラヴィエツキ首相は“This War of Mine”に象徴される新しい文化の表現が、若者たちに良い人生を歩む方法を示していると語り、教育システムにビデオゲームを取り入れることで、ポーランドのクリエイティブを育むだけでなく、世界中の文化に新しい価値をもたらすことができるだろうと伝えています。
この発表に伴い、“This War of Mine”は2020年と2021年のポーランドにおける推奨図書リストに収録され、レーティングに準拠し、社会学と倫理学、哲学、歴史学を学ぶ18歳以上の学生に無料で提供されるとのこと。
なお、国民教育省の推薦図書リスト入りを報告した11 bit studiosのCEO Grzegorz Miechowski氏は、今回の決定がビデオゲームを文化的な作品として認知させる大きな目標に向けた第一歩の達成だと述べ、ビデオゲーム固有の言語であるインタラクションは、感情や真実、善と悪の戦い、人間性、苦悩といった文学と同じモチーフをインタラクティブな経験として描くことができると説明。11 bit studiosの作品が国の教育と文化の発展に貢献できることを心から誇りに思うと伝えています。
Along with @PremierRP and the Ministry of Education we've just achieved a milestone step in recognizing video games as a work of culture! @ThisWarOfMine becomes a recommended reading for high school students in the Polish education system!#ThisWarOfMine | #GameDev | #VideoGames pic.twitter.com/kGHWg7Ri5L
— 11 bit studios (@11bitstudios) June 18, 2020
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