PainkillerやBulletstorm、Fortniteといったタイトルで知られる“People Can Fly”が2000年代に開発を進めていたものの、発売直前の2006年にTHQが突如計画を中止したことで知られるサバイバルホラーアドベンチャー「Come Midnight」ですが、新たに本作の開発を率いていたThe AstronautsのボスAdrian Chmielarz氏がスタジオの公式サイトを更新し、“Come Midnight”の開発ビルドを撮影した貴重なゲームプレイ映像を複数公開しました。
1940年代のアメリカが舞台となるPS3とXbox 360向け“Come Midnight”は、死者と交信する能力を持つ私立探偵Mike Ellroyが誘拐された恋人を捜索する物語を描くパルプノワールなアクションアドベンチャーで、40年代の探偵小説やホラー小説にインスパイアされたストーリーや内製エンジンを採用したフォトリアルなグラフィックスを特色としていたものの、当時のTHQがヨーロッパ向けのビジネスから撤退したことで、キャンセルの告知すらないまま一切の連絡が絶たれ計画そのものが頓挫。その後本作はThe Astronautsのデビュー作である“The Vanishing of Ethan Carter”に多大な影響を与えたことで知られています。
また、公式サイトの“Come Midnight”特集に併せて、Adrian Chmielarz氏が本作の開発時に1年を掛けて作成した67ページの本格的な開発資料の一部が掲載されているほか、15ページに及ぶイントロシネマティックのストーリーボードが公開(参考:PDF)されていますので、興味がある方は当時の映像やアセットと併せて確認しておいてはいかがでしょうか。
現在、Painkillerの精神を継ぐ期待のダークファンタジーFPS“Witchfire”を手掛けているThe Astronautsですが、Adrian Chmielarz氏によると、いつか再びパルプノワール作品に戻りたいと考えているとのこと。
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