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GOGにおける昨年末の復刻を経て、今年3月にリマスター版がアナウンスされた映画“ブレードランナー”のアドベンチャーゲーム「Blade Runner」ですが、年内の発売が報じられていたリマスター版「Blade Runner: Enhanced Edition」の進捗に注目が集まるなか、新たにNightdive Studiosのお馴染みStephen Kick氏がEurogamerのインタビューに応じ、年内を予定していたリマスター版の発売を延期したことが明らかになりました。

これは、オリジナルが使用している古い技術について、幾つかの障害が生じたことによるもので、当初はオリジナルのソースが幾つか見つかると思われていたものの、Westwoodのコンテンツ保管庫には何も残っておらず、オリジナルのリバースエンジニアリング作業とアセットの抽出に予想を超える時間が掛かっているとのこと。（ScummVMはマルチプラットフォームリリースに関するライセンス問題で使用できず）

今のところ、リマスター版の新たな発売時期は不明ですが、KEXを利用したリマスターが実際に成功するか、今後の動向に改めて期待が掛かるところです。

Command & Conquerシリーズを生んだ名門Westwood Studiosが開発を手掛けた“Blade Runner”は、2019年のロサンゼルスを舞台に、映画本編に描かれたデッカードの捜査と平行して進んでいたLAPDの新人ブレードランナーRay McCoyによるレプリカントの捜索を描くポイント＆クリック型のアドベンチャーゲームで、映画のセットを再現した100種を越えるロケーションやオリジナルキャストを起用した登場人物達、レプリカントを判別するインタラクティブなフォークト＝カンプフ検査、ノンリニアなリアルタイム進行、マルチエンディング、味のあるボクセルレンダラといった要素を特色としています。