先日、MicrosoftによるZeniMax Mediaの買収アナウンス時に、スタジオ史上最大となる内製エンジンの刷新を改めて掲げ話題となったBethesda Game StudiosのTodd Howard氏ですが、昨晩開幕したオンラインイベント“Develop:Brighton Digital 2020”にて、Todd Howard氏がリモート出演するパネル「Going Nuclear: The Story of Todd Howard & Bethesda」が実施され、BethesdaやThe Elder Scrolls、Falloutのこれまでと将来について言及。この中で、来る「The Elder Scrolls VI」と「Starfield」向けの新エンジンに関する幾つかの興味深い取り組みが判明し話題となっています。
■ 今回のパネルで判明した新エンジンに関する主な新情報
- Todd Howard氏は新作を開発する度にエンジンのリフレッシュを行っていると前置きした上で、“Starfield”と“The Elder Scrolls VI”向けの新エンジンにはこれまで以上の刷新が必要となり、Bethesdaがエンジンの改善に膨大な投資を行っていると説明。エンジン開発チームの人員は従来の5倍を超える規模に増員されているとのこと。
- Todd Howard氏は、今回の刷新がMorrowindからOblivionへの移行時を超える、Bethesda史上最大規模の取り組みだと改めて明言している。
- Todd Howard氏は、全てを明かすわけにはいかないと前置きした上で、エンジンの刷新がレンダリングからアニメーション、パス策定、プロシージャル生成に至るまで、大幅なオーバーホールであり、想定よりも刷新に時間が掛かったものの、“Starfield”と“The Elder Scrolls VI”で行うこと全てにパワーを与えてくれるだろうと強調している。
- 来る新作のお披露目は、できる限りリリースが近い時期が望ましく、最終的な製品版がどんな風に見えるのか、これだ!と100%の自身が持てるものを見せたいとのこと。また、Todd Howard氏はお披露目の際にゲームがどんな作品なのか、そしてプレイできる時期も併せて提示したいと伝えている。
- 一方で、“Starfield”と“The Elder Scrolls VI”を早い段階で発表し、発売までに何年もの時間が掛かる状況を予め提示した経緯に言及したTodd Howard氏は、早くから(長い年月が必要だと)警告していれは、オーディエンスはかなり寛容になると説明。逆に、長い開発サイクルの中で、定期的なアップデートやプレビューを行うと、潜在的なダメージを被る可能性があるとの見解を明らかにしている。
- Todd Howard氏は、このアプローチについて、開発チームを余りにも長い期間束縛しておきたくないだけだと語り、定期的な情報の提示が続くと疲れてしまうと述べ、何かを強く求めることの疲れと消費者の興奮のバランスを取る必要があると説明。トレーラーやデモ、アセットの用意には、開発の手を離れる少なくない時間が必要となり、毎度前回のデモと興奮を上回ることを目指すような状況がしばしば生じると強調。それよりもゲームそのものの開発に時間を集中させ、1つの大きなデモを用意したいとのこと。
- また、Todd Howard氏はこのアプローチの成功例として“Fallout 4”を挙げ、発売の半年前に1度の大きなお披露目を行ったことから、進捗を報告するために苦しむことはなかったと振り返っている。
- 発売から10年近く遊ばれている“The Elder Scrolls V: Skyrim”の持続的な成功に言及したTodd Howard氏は、Skyrimの成功によって、デザイン思想と手法そのものが大きく変化してしまったと説明。初代ArenaやDaggerfallのような自由の感覚を今も目指す一方で、10年後もプレイしている人がいることを考慮すると、これまで以上に先見の明が必要になると語り、現在は“永遠”を念頭においてデザインに取り組んでいると説明。3年もしくは7年、10年続くゲームを誰かが作り上げる可能性はあるが、自分には出来ないと語り、“永遠”にプレイしてもらうという観点で物事を考える必要があると強調している。
PC | PlayStation 4 | Xbox One | Wii U
PlayStation 3 | Xbox 360 | PS Vita | DS
Mobile | Movie | Rumor
Culture | lolol | Business | Other
RSS feed | About us | Contact us
かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
おこめ( Twitter ):メシが三度のメシより大好きなゲームあんまり知らないおこめ。洋ゲー勉強中。