昨年、Larian Studiosが生んだ傑作“バルダーズ・ゲート3”とモバイル分野で記録的なヒットとなった“MONOPOLY GO!”で大きな成功を収めた一方、従来の玩具やエンターテインメント分野の不調による広範囲なレイオフや前年比で大幅減となる業績の低迷が話題となっている「Hasbro」(以下:ハズブロ)ですが、Larian Studiosが開発に関与しない“バルダーズ・ゲート”シリーズの今後に注目が集まるなか、ハズブロの子会社であるお馴染み“Wizards of the Coast”でデジタル製品開発部門を率いるDan Ayoub氏(※ かつてEAやUbisoftで活躍し、343のスタジオヘッドも務めたベテラン。2022年7月のWizards of the Coast入りを経て、ゲームスタジオとパブリッシング部門のVPに就任していた)がハズブロのビデオゲーム開発ビジネスについて言及。10億ドル(約1,580億円)規模の予算を投じ、社内スタジオによるビデオゲーム開発を強化していることが明らかになりました。
前述した“バルダーズ・ゲート3”と“MONOPOLY GO!”は、何れも外部スタジオが開発を手がけたライセンスタイトルですが、Dan Ayoub氏は“バルダーズ・ゲート3”が“ダンジョンズ&ドラゴンズ”ブランドを真にオーセンティックな方法でビデオゲーム化した素晴らしい事例だった一方で、過去の“スター・ウォーズ”タイトルのように全てがファンの期待に添うような作品になるわけではなく、本物を生み出す品質こそが最優先事項だと強調。
2023年全体を通じて大規模なレイオフを敢行したハズブロの現状に言及したDan Ayoub氏は、現在のハズブロが“より少数でより大きな、より良いブランド”に注力することを目標に掲げていると明かし、社内スタジオによる開発の強化はこの方針に沿うものだと説明しています。
今のところ、10億ドル規模に達する社内プロジェクトの詳細は不明ですが、同社には現在4つのAAAスタジオが存在しており、以下のような計画を進めていることが判明しています。
- Atomic Arcade:ノースカロライナに拠点を構えるスタジオ。現在、“G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ”をベースにしたスネークアイズの“G.I.ジョー”ビデオゲーム開発を進めている。Dan Ayoub氏によると、Atomic ArcadeにはBatman: Arkham Asylumの開発に携わったベテランが在籍しており、“Batman Arkham”がバットマンで成し遂げたことを“G.I.ジョー”でやろうとしている。
- Invoke Studios:モントリオールのスタジオ。現在、“ダンジョンズ&ドラゴンズ”の未発表新作ゲームを開発している。現段階で新作の詳細は不明。
- Skeleton Key:テキサス州オースティンの新スタジオ。Dan Ayoub氏は、Skeleton Keyがその名の通り、不気味なことをやっていると説明している。なお、Skeleton KeyはかつてBioWareで“Dragon Age: Dreadwolf”の開発を率いていたベテランChristian Dailey氏が2022年7月に立ち上げたスタジオで、デビュー作となるAAAプロジェクトを始動したことが報じられていた。
- Archetype Entertainment:元BioWareのベテランJames Ohlen氏やChad Robertson氏、Drew Karpyshyn氏たちが在籍するオースティンのスタジオ。新IPとなるデビュー作「Exodus」の開発を進めている。
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