新生“Marathon”の開発を率いていた「Bungie」のベテランChristopher Barrett氏が女性従業員に対するハラスメントで解雇

2024年8月29日 11:32 by katakori
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「Destiny 2」

1999年のBungie入り以来、最初期からスタジオに在籍する名ディレクター兼フロントマンとして、“Myth II: Chimera”から全てのBungie製“Halo”タイトル、“Destiny”シリーズに至るまで、様々な名作の開発を率い、今年3月まで新生“Marathon”のゲームディレクターを務めていたスタジオの元役員Christopher Barrett氏ですが、3月に突然スタジオを去ったと見られていた氏の動向に注目が集まるなか、新たにBloombergのJason Schreier氏がChristopher Barrett氏の解雇を報じ話題となっています。

Jason Schreier氏の報告によると、Christopher Barrett氏はBungieの従業員を含む複数の女性から不適切な行為によって告発され、SIEの調査に伴い2024年3月下旬にスタジオを解雇されたとのこと。

現時点でChristopher Barrett氏が起こした問題や調査に関する詳細は不明ですが、複数の匿名関係者がBloombergの取材に応じており、Christopher Barrett氏が経験の浅い女性従業員(少なくとも8人以上と見られる)を呼び出し、“真実か挑戦か”(※ 選ばれた人がプライベートな質問に正直に答えるか、お題を出す側が決めた[飲酒や性的な物が多い]挑戦のどちらかを選択する、海外ドラマや映画などでしばしば見られる王様ゲーム系パーティゲーム)をプレイしたり、自身の権力でキャリアアップに貢献できると持ちかけたとのこと。

また、BloombergはChristopher Barrett氏が様々な女性従業員に送信していたテキストメッセージも入手しており、業務とプライベートの境界があいまいな軽はずみなメッセージや接触を要求する内容が含まれていたことが判明しています。

なお、この件について、Bungieを去ったChristopher Barrett氏本人がBloombergの確認に応じており、自身が常に誠実に行動し、尊敬の念を持って業務に当たってきたと説明。従業員とのコミュニケーションが不適切だったことは一度もなく、誰かを不快にさせる可能性があるとは考えたこともなかったと前置きした上で、自身とのやりとりを不快に感じた人がいたとすれば、申し訳なかったと(構造的差別やハラスメントが無自覚に、無意識下で行われることを全く理解していない優位な男性がしばしば口にする)謝罪の言葉を述べています。

また、SIEの広報もこの件についてBloombergの確認に応じており、調査の詳細を含む具体的な見解を避けた上で、SIEは不適切な行為に関する申し立てを真摯に受け止めており、全ての申し立てを迅速に調査し、その結果に基づいた措置を講じていると説明しています。

Bungieは、昨年末から何度かのレイオフを経て、今年8月に220人規模(これ以外に155人がSIEの新スタジオへ移籍するため、実質370人規模)の大規模なレイオフと再編を実施し、今後は「Destiny」と「Marathon」に注力する旨を報告していますが、新生“Marathon”に関する進捗や動向は以前不明なままとなっています。

このレイオフ時には、解雇された多数の従業員から経営陣が名指して批判されており、特にCEO Pete Parsons氏については、レイオフの前日に解雇対象の従業員に自身のクラシックカーコレクションを自慢していたというデリカシーのない言動が(従業員達の大きな怒りと共に)耳目を集めていました。

余談ながら、Bungieの大量解雇と再編は、スタジオのプロジェクトが余りに野心的すぎたため、財務的に安全性を維持できる状況を逸脱する状況に陥っていたと報じられていますが、Pete Parsons氏の素晴らしいクラシックカーコレクションは、(SIEによる2022年2月のBungie買収後)2022年9月から2024年6月に掛けて、少なくとも24台の名車を400万ドル以上(約5億7,850万円)費やして落札しており(参考:Pete Parsons氏の入札リスト)、前述の大規模レイオフが行われる約3ヶ月前の2024年4月末には、前述の落札分以外の素晴らしい名車も多く含まれる超豪華なガレージコレクションをお披露目するプライベートツアー(※ リンク先は参加者のflickrアルバム。Pete Parsons氏本人の姿も確認できる)を実施したことが知られていました。

Pete Parsons氏の行動に関する是非はともかくとして、Christopher Barrett氏の件を含む上層部がこの状況で、多くの仲間を失ったスタジオのモチベーションや士気がどういったレベルにあるのか、良好でない状態は想像に難くなく、「Destiny」と「Marathon」の先行きがますます案じられる状況に陥っていると言えそうです。

情報元及びイメージ:BNN Bloomberg

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