ディスコ エリジウム後継の1つ「HOPETOWN」のKickstarter解禁が3月17日に決定、ZA/UM最初期メンバーの1人Martin Luiga氏とディスコ エリジウムのナレーターLenval Brown氏の参加も

2025年3月12日 1:59 by katakori
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「Hopetown」

先ほど、“ZA/UM”の次回作に関する話題をご紹介しましたが、昨年10月上旬にほぼ同じタイミングで出現した“ディスコ エリジウム”後継を謳う3つのスタジオ(と幾つか進行中の裁判)の動向に注目が集まるなか、3スタジオの1つ“Longdue”がデビュー作となる「HOPETOWN」のKickstarterキャンペーン開始日を発表。2025年3月17日にクラウドファンディングキャンペーンを始動することが明らかになりました。

また、Kickstarterキャンペーン開始日の決定に併せて、新たなスタッフの参加が報じられており、“ZA/UM”の前身である“ZA/UM Cultural Association”時代からディスコ エリジウムに携わってきた最初期メンバーの1人Martin Luiga氏に加え、ディスコ エリジウムの忘れがたいナレーションを担当したボイスアクターLenval Brown氏が「HOPETOWN」の開発に参加したことが判明。Lenval Brown氏のナレーションを含むティザーフッテージや中心的な開発者たちのコメントを収録した「HOPETOWN」のティザー映像が登場しています。

なお、「HOPETOWN」は、Longdueが“Disco Elysium”の生々しい感情の奥深さと心理描写の機微に、“Planescape: Torment”の哲学的な芳醇さと複雑な物語を融合させ、RPGの可能性を再定義し、ストーリー主導型のRPGにおける新たなビジョンを形作ると謳うアイソメトリック視点のサイコロジカルRPGで、衰退と変革の瀬戸際に立ち、政治的な腐敗と陰謀、権力争いによって爆発寸前の火薬庫のような混乱に満ちる鉱山の町を舞台に、この町を調査する一匹狼のジャーナリストを描くことが報じられていました。

本作の主人公となるジャーナリストは、世界で最も裕福な男の実子の1人として育ち、特権に守られた家で贅沢と権力を謳歌してきた一方で、全ての人を遠ざけるようなトゲのある人物でもあり、何らかのスキャンダルを起こし名家を放逐され、長い列車の旅を経て鉱山の町に辿り着いた背景が判明していたほか、Longdueは町の調査を通じて、型破りなジャーナリストとして町に混乱をもたらすか、陰謀論者となって事実を歪曲し報じるか、あるいは計算高い調査員となって残酷な真実を明らかにするか、プレイヤーの選択によって変化する様々なプレイスタイルとDisco Elysium的CRPG体験の導入を掲げていました。

さらに、Kickstarterキャンペーンの準備ページには、既に「HOPETOWN」の新たな情報が幾つか掲載されており、作品世界の背景について以下のようなディテールが判明しています。

  • 「HOPETOWN」の世界は、数十年前に発生した超巨大な太陽フレアと磁気嵐により、電子機器と世界的な通信システムが破壊され、鉱業が主要な産業として復活した架空の地球。舞台となる鉱山の町は、イングランド北部の村で、前述した鉱業の復興によって無数に誕生した企業都市の1つ。
  • この村は、小さな田舎町の魅力と大規模な鉱業事業が一体となり、地表と地下の両方で活気に満ちあふれていたものの、鉱物の埋蔵量はゆっくりと枯渇しており、世界の壊滅から復活した資本主義の新たな犠牲者となるはずだった。しかし、この鉱山から水銀が発見され、貴重な鉱石がほぼ枯渇していた鉱山の町は、一晩にしてきらめく宝によって豊かに開花し、全ての鉱山労働者と町の住人たちは、明るい未来を確信していた。
  • しかし、光輝くものは、新たな軋轢と制御不能な事態を生み、坑道は怒鳴り合いから乱闘へとエスカレートする。地下で煮立った圧力は地上にも影響をもたらすが、企業の経営陣は業務が存続する限り、気にもとめなかった。しかし5日前、死者と行方不明者が出る事件が発生し、坑道の採掘作業が急遽停止となった。この事件を調査するためにやってきたのが前述の主人公となる人物。

なお、本作の開発を手がける「Longdue」は、“ZA/UM”や“ディスコ エリジウム”とは縁もゆかりもない実業家Riaz Moola氏が設立した新スタジオで、“ディスコ エリジウム”を救ったと自ら謳う“The Knights of U”の創設者Piotr Sobolewsk氏に加え、BungieのシニアライターやRocksteady Studiosのリードライター、Splash Damageのスタジオナラティブディレクター、Sweet Babyのナラティブディレクターを務めたベテランGrant Roberts氏の参加が報じられており(2人は今回の映像にも出演)、この他にも“ディスコ エリジウム”のナラティブやライティング、ワールドデザイン、サウンド、オーディオ、技術デザイン等に携わった7名の開発者に加え、“Cult of the Lamb”や“The Witcher”シリーズ、“Yes, Your Grace”等に携わったベテランたちによるRPGジャンルのオールスターチーム(原文ママ)が結集していると報じられていました。

また、“Longdue”の設立当初には、“ディスコ エリジウム”のメインライターの1人で、 初期“ZA/UM”とその前身である少年達の不良グループ“The Overcoats”の中心メンバーの1人でもあったArgo Tuulik氏が一時在籍しており、この件を巡って“Longdue”がArgo Tuulik氏とその新スタジオ“Summer Eternal”を提訴し、Argo Tuulik氏の活動を差し止めたことが知られています。

さらに、今回「HOPETOWN」への参加が判明した、ボイスアクターLenval Brown氏は、前述したArgo Tuulik氏の新スタジオ“Summer Eternal”の創設メンバーだったことが知られており、火種の中心に存在する“Longdue”と件の実業家Riaz Moola氏が設立に関与したもう一つの後継スタジオ“Dark Math Games”、危機的な状況に置かれているArgo Tuulik氏の“Summer Eternal”、突如活動を再開した現“ZA/UM”、そして長らく沈黙を続けている3人の最重要人物Robert Kurvitz氏とAleksander Rostov氏、Helen Hindpere氏(及びRobert Kurvitz氏の新スタジオ“Red Info”)の動向に改めて大きな注目が集まるところです。

情報元及びイメージ:VG247, Gematsu

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