昨晩、Kickstarterキャンペーンを始動し、Martin Luiga氏やLenval Brown氏が出演するプロモーション映像が公開され、Kentucky Route ZeroとCardboard Computerを生んだBen Babbitt氏の参加も報じられた“Longdue”のデビュー作「HOPETOWN」ですが、ディスコ エリジウムの精神的後継を謳うスタジオと作品の動向、実態に注目が集まるなか、本作のKickstarterキャンペーンが開始から僅か3時間で初期ゴールの2万5,000英ポンド調達を達成したことが明らかになりました。
本作の資金調達は、記事執筆時点で初期ゴールを大幅に上回る4万1,349英ポンドに達しており、“The Witcher 3: Wild Hunt”のPaweł Blaszczak氏が楽曲を提供する最初のストレッチゴール(5万英ポンド)に迫る状況となっています。
「HOPETOWN」は、Longdueが“Disco Elysium”の生々しい感情の奥深さと心理描写の機微に、“Planescape: Torment”の哲学的な芳醇さと複雑な物語を融合させ、RPGの可能性を再定義し、ストーリー主導型のRPGにおける新たなビジョンを形作ると謳うアイソメトリック視点のサイコロジカルRPGで、衰退と変革の瀬戸際に立ち、政治的な腐敗と陰謀、権力争いによって爆発寸前の火薬庫のような混乱に満ちる鉱山の町を舞台に、この町を調査する一匹狼のジャーナリストを描くことが報じられています。
余談ながら、本作の開発を手がける「Longdue」は、“ZA/UM”や“ディスコ エリジウム”の出身者ではない実業家Riaz Moola氏が設立した新スタジオで、“ディスコ エリジウム”を救ったと自ら謳う“The Knights of U”の創設者Piotr Sobolewsk氏や、BungieのシニアライターやRocksteady Studiosのリードライター、Splash Damageのスタジオナラティブディレクター、Sweet Babyのナラティブディレクターを務めたベテランGrant Roberts氏に加え、“ディスコ エリジウム”のナラティブやライティング、ワールドデザイン、サウンド、オーディオ、技術デザイン等に携わった7名の開発者、さらに“Cult of the Lamb”や“The Witcher”シリーズ、“Yes, Your Grace”等に携わったベテランたちによるRPGジャンルのオールスターチーム(原文ママ)が結集していると報じられていました。
なお、“Longdue”の設立当初には、“ディスコ エリジウム”のメインライターの1人で、 初期“ZA/UM”とその前身である少年達の不良グループ“The Overcoats”の中心メンバーの1人でもあったArgo Tuulik氏が一時在籍しており、この件を巡って“Longdue”がArgo Tuulik氏とその新スタジオ“Summer Eternal”を提訴し、Argo Tuulik氏の活動を差し止めたことが知られています。
さらに、今回「HOPETOWN」への参加が判明した、ボイスアクターLenval Brown氏は、前述したArgo Tuulik氏の新スタジオ“Summer Eternal”の創設メンバーだったことが知られており、火種の中心に存在する“Longdue”と件の実業家Riaz Moola氏が設立に関与したもう一つの後継スタジオ“Dark Math Games”、危機的な状況に置かれているArgo Tuulik氏の“Summer Eternal”、先だって突如活動を再開した現“ZA/UM”、そして長らく沈黙を続けている3人の最重要人物Robert Kurvitz氏とAleksander Rostov氏、Helen Hindpere氏(及びRobert Kurvitz氏の新スタジオ“Red Info”)の動向に改めて大きな注目が集まる状況となっていました。
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