本日、ArmaシリーズやDayZで知られるお馴染みBohemia Interactiveがスタジオの新たな10年を担う最新の内製エンジン「Enfusion」を正式に発表し、コミュニティ向けのMODツールとしても利用できるエンジンのディテールを公開。さらに、新機能のハイライトを紹介するトレーラーをお披露目しました。
DayZのプレイヤーであればご存じの通り、“Enfusion”エンジンそのものは2014年後半頃から既に存在しており、2015年から段階的な移行やコンソール対応が進められていましたが、これまでのエンジンはEnfusionの初期レンダラーや一部のアニメーションシステム、Enforceスクリプトのみ用いる限定的なもので、実際には従来のReal Virtualityを併用するDX11ベースのハイブリッドエンジンとして機能していました。
今回お披露目されたフル機能の完成版“Enfusion”は、既存のReal Virtualityエンジンのスケールやマルチプレイヤー機能、奥深いシミュレーション機能に、(※ Arma: Alpha PrimeやTake on Marsに用いられた)Enforceエンジンの扱いやすさや明快さ、そして20年に渡るBohemiaのゲームエンジン開発の経験をまとめ上げた包括的なユニバーサルエンジンで、今後Bohemiaが開発を手がける新作の中核を担う技術になります。
“Enfusion”エンジンは、PCとXbox、PlayStation向けのゲームを同時に開発できるクロスプラットフォーム機能をはじめ、PCとXboxのDX12フルサポート、DayZでも用いられているオブジェクト指向言語“Enforce”、シェーダー向けのHLSL採用、多数のツールやワークショップを統合し、MOD開発にも役立つ“Enfusion Workbench”、マルチスレッド利用の改善を含む最適化、業界標準のフォーマットや外部ツールとの親和性の高さといった要素を特色としています。
今のところ、“Arma”の次回作に関する発表は行われていませんが、Bohemiaは“Arma”シリーズ最新作の計画が始動する際には、最新の“Enfusion”エンジンを採用すると説明しており、エンジンのリリース時期を含めさらなる続報に大きな期待が掛かる状況となっています。
■ “Enfusion Workbench”に含まれるモジュール
- ワールドエディタ:バーチャルワールドの作成に使用
- パーティクルエディタ:ビジュアルエフェクトの作成に使用
- アニメーションエディタ:キャラクターやオブジェトのアニメーションが変更可能
- スクリプトエディタ:“Enforce”スクリプトの作成とデバッグ
- オーディオエディタ:オーディオエフェクトや楽曲の作成が可能
- ビヘイビアエディタ:ゲームで操作するキャラクターAIの動作を定義
- プロシージャルアニメーションエディタ:シンプルなゲームドリブン型アニメーションの作成
- ストリングエディタ:ローカライズに使用
- レイアウトエディタ:ユーザーインターフェースの作成に使用
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