2KとGearbox Software、マギル大学、Massively Multiplayer Online Science、カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部が提携し、人間の腸内細菌環境研究を支援する“ボーダーランズ3”のゲーム内ミニゲームとして2020年4月に実装され、およそ1年で200万人を超えるプレイヤーがDNA解析に協力した旨が報じられていた市民科学プロジェクト「ボーダーランズ・サイエンス」ですが、本格的なゲーミフィケーションとして大きな成功を収めた研究のその後に注目が集まるなか、新たにマギル大学が公式サイトを更新し、本プロジェクトの成果を報告。450万人に及ぶ世界中のゲーマーがミニゲームをプレイし、100万種を超える腸内細菌の進化を追跡する重要な役割を果たしたことが明らかになりました。
マギル大に報告によると、“ボーダーランズ・サイエンス”を通じて1億3,500万を超えるパズルがプレイされ、100万個に及ぶ16SリボソームRNAの多重配列アラインメントが行われたとのこと。
マギル大は、この支援により将来利用されるAI解析プログラムの基礎を築き、多くの改善を得ることができたと報告しているほか、同様のDNA解析系市民科学ゲームである“Phylo”が10年を掛けて収集した配列データの5倍に及ぶデータを僅か半日で収集したと説明。商業的な成功を収めた人気ビデオゲームを利用した研究手法が極めて有効であることを強調しています。
また、GearboxのRandy Pitchford氏は、“ボーダーランズ・サイエンス”が史上最大かつ最も成果を上げた市民科学プロジェクトとなったことを誇りに思うと語り、将来のビデオゲームに同様の展望をもたらし、ビデオゲームが世界に与えるポジティブな影響の限界を押し広げたと説明しています。
ミニゲーム“ボーダーランズ・サイエンス”は、採取後の整理が終わっていないDNAの塩基配列を示すヌクレオチドを4人のヴォルトハンターに見立て、マッチングパズルを解くことで二つの異なる塩基配列を整列させ、類似性を見ながら併置するもので(これによりDNA解析に必要な配列アラインメントが得られる)、今のところアラインメントの論理的な評価付けが困難であることから、AIを用いた解決と訓練が困難で、人間による手作業が最も信頼性の高いアラインメントが得られるとして、ミニゲームを介した世界的な分散作業の有効性が報じられていました。
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