前作に迫るメディアからの高い評価でローンチを迎えながらも、エンディングやDay1DLCの内容についてユーザーから大きな批判が飛び出し、様々な請願運動が展開された結果、遂にエンディングの内容が無料DLCによって拡張されるという異例の事態を迎えた「Mass Effect 3」ですが、先日開催されたPAX Eastのプレスカンファレンスにて本DLCに関する更なる補足が行われました。
PAXパネルに登壇したBioWareのプロデューサーMike Gamble氏は、エンディングの拡張を行う“Extended Cut”DLCがエンディングの再想像や新エンディングといった類のコンテンツでは無いと述べ、トリロジーの全体に渡るイベントでプレイヤーが歩んできた“選択”をより反映し、多くのパーソナライズ化されたエンディングを提供することを目的としているとアピール。
現在ちょうどその作業を進めていると説明した氏は、シネマティクスチームとラーター達も深くこの開発に関与していると、コンテキストの充実を改めて強調し、BioWareがエンディングにこれほどの需要があることを把握しておらず、文脈の不足はファンに対して誠実では無かったと謝罪の意を示しています。
そんな中、アメリカとカナダで不正営業などの監視や規制を進める大手民間団体Better Business Bureau(米国商事改善協会)のMarjorie Stephens氏が同団体の公式Blogにて「Mass Effect 3」が良きにつけ悪しきにつけユーザーに対し、その名の通り大きな影響(Mass Efect)を擁しているとの記事を公開し、今回のエンディングが虚偽広告だとの見解を示しました。
Stephens氏はMass Effect 3の公式サイトに記された“物語の始まりから経過、エモーショナルな終結にいたるまで、プレイヤーの決定が経験と結果を完全に形作り他とは異なる経験を提示する”といった見出しや、“ゲームのプロセスにおけるプレイヤーの選択が主要なキャラクター達との関係や全文明の運命、根本的な変化を見せる複数のエンディングシナリオをパワフルに駆動する”といった謳い文句を例に挙げ以下の様に分析しています。
まず、氏はプレイヤーの決定が経験を形作るという点においてMass Effect 3は決して優柔不断な振る舞いを見せるわけでは無く、BioWareの主張通りだと語っていますが、プレイヤーの選択が“結果”をパワフルに駆動するという点については完全では無いとの見解を示し、消費者が訴えるゲームの結果に全く選択が反映されていないという主張を注意深く分析する必要があると説明しています。
もちろんPAXパネルで示された提示と、前作までの流れを鑑みればBioWareが今回の“失敗”を前向きに好転させようと奮闘していることが間違いない事実だと言えますが、それと同様にBBBのMarjorie Stephens氏が提示した前述の指摘も決してBioWareを糾弾する為のものでは無く、今回の問題は企業にとって広告に使用される文章をより熟慮する必要性を認識するためのレッスンだったと語っています。
氏は広告文やプロモーションにおいて(前述した類の事態に対する)熟慮を欠けば、ソーシャルメディアやオンラインフォーラムの時代と言って過言ではない現代において多くの不利益をもたらす可能性があるのではないかと警鐘を鳴らしています。
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