2011年に開発がスタートし、昨年10月下旬に素晴らしいクオリティのティザートレーラーが公開されたJakub Dvorsky氏の新作「Samorost3」ですが、新たにGamasutraがIGF 2014のファイナリスト作品に選出されたタイトルを扱う企画“Road to the IGF”の一環としてJakub Dvorsky氏のインタビューを掲載し、来る新作の進捗やデザイン、新要素に関する幾つかの興味深いディテールが明らかになりました。
- Jakub Dvorsky氏は15歳でゲーム開発を始め、常にファンタジックな世界を描きデザインしてきた。その後古典的なアニメーションの研究(※ 氏はプラハ工芸美術大学出身で、卒業制作が初代Samorostだった)を行い、Amanita Designを設立。SamorostやSamorost2、Machinarium、Botanicula等の作品で知られる。
- Samorost3は、明確に初代と2作目の続編ながら、さらに規模が増し、より磨き上げられ、考え抜かれた作品となる。Samorost3は、以前よりもロジカルで、エンターテインメント色が強まり、リプレイ性が改善されることから、前2作とは大きく異なるアプローチで開発が進められている。
- 前2作は、本物の写真を用いたコラージュによる背景と、Flashのベクターで描かれたキャラクターを特色としていたが、Samorost3ではゲームのロケーションとキャラクターのほとんどがデジタルの手書きに変更された。
- さらに今作では以前にも増して楽曲が重要な役割を担っており、これに多くのエネルギーが費やされた。音楽による演出ははるかに複雑となり、ゲームと密接な関係にある。
- Tomas Dvorak氏が手掛ける本作の楽曲にはDvorak氏のバンドFloexと電子ジャズグループ“Hidden Orchestra”の中心人物Joe Acheso氏が参加し、ライブ演奏した楽曲が用いられているが、Jakub Dvorsky氏は純粋な電子音楽よりもライブ演奏による楽曲の方が感情を揺さぶり、暖かく、パワフルだと語り、Amanitaが自然と自然なものが宿す複雑さを愛していると説明している。
- Jakub Dvorsky氏は幾つかIGF 2014のファイナリスト作品を楽しんだ様子で、シンプル且つ革新的なアプローチによるDEVICE 6(※ Simogoのスタイリッシュなテキストアドベンチャー、昨年最もイノベーティブなADV作品だったと言って過言ではない)を愛していると発言。Don’t Starveに数日熱中したほか、Gorogoaのコンセプトが優秀で、Dreiの外観が素晴らしく、The Stanley Parableがとても面白かったと説明。しかし、“Papers, Please”については、興味深いものの、少々痛ましいと自身の見解を示している。(※ 氏はチェコ共和国のブルノ出身で、東欧の共産主義崩壊とチェコスロバキアの分離を実際に体験している)
- 現在のインディーシーンについて語った氏は、市場がすっかり大きくなり、金銭を稼ぎ出すためだけに設立されたスタジオが多く存在するにも関わらず、良い状態にあるとの見解を示し、ビデオゲームは、最も興味深いアートメディアとなる過程にあると説明した。
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