7月中旬に開発を担当していたYager DevelopmentとDeep Silverが開発の方向性を巡って袂を分かつ結果となり、開発の再始動に関する続報が待たれる状況となっている「Dead Island 2」ですが、新たにシリーズを生んだTechlandのTymon Smektala氏が続編の頓挫について言及し、Deep Silverの依頼があれば再び“Dead Island”シリーズの開発を手掛けたいと明らかにしました。
これは、TechlandのプロデューサーTymon Smektala氏がgamescom会場でVideoGamerのインタビューに応じ明らかになったもので、氏はYagerを襲った契約の終了がTechlandにとって“悲しいニュース”だったと語り、こういった事態がゲーム開発産業で生じる場合、それは常に悲報だと説明。これが自身のスタジオにも起こりうることであり、他の開発者が失敗したことは基本的に喜ばしいことではないと強調しています。
Tymon Smektala氏は、これがスタジオが生んだ子供のような愛すべき作品である“Dead Island”に起こったという事実が悲しさと落胆をさらに深いものにしたと述べ、今もTechlandがDead Islandに強い繋がりを感じていると説明。“Dead Island 2”の開発スタジオに関する現状は知らないと前置きした上で、Deep Silverが“Dead Island 2”の開発に興味があるかとTechlandにアプローチするならば、当然“やりましょう”と回答すると力強くアピールしました。
初代“Dead Island”のローンチにあたってクオリティよりもスケジュールを優先せざるを得なかった事情や、当初は大規模DLCとなる予定だった“Dead Island: Riptide”がスピンアウトとなった経緯が軋轢を生み、“Dead Island 2”の是非を巡って遂に決裂が避けられない結果となってしまったDeep SilverとTechlandですが、当初“Dead Island 2”向けのアイデアとして生まれた昼夜サイクルや、昼夜の推移に伴い変化するゾンビの特性といったアイデアは、後に“Dying Light”を成功に導く大きな要素であり、過去に続編に向けたアイデアや取り組みを実際に進めていたことが知られていました。
複雑な事情と経緯から、奇しくも“Dead Island”と“Dying Light”という2つの野心作を生み出す結果となったTechlandですが、半ばラブコールとも言える今回の表明がどんな結果をもたらすか、両シリーズの今後に改めて大きな注目が集まるところです。
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