先日、Game Informer3月号の表紙を飾り、一部未公開シーンを含むカバートレーラーと恒例の一問一答映像が公開されたObsidianの期待作「The Outer Worlds」ですが、新たにGame Informerが本作の開発を率いるTim Cain氏とLeonard Boyarsky氏のインタビュー映像を公開し、“The Outer Worlds”のプレイボリュームやコンパニオン、ゲーム世界等に関する幾つかの興味深いディテールが判明しています。
今回は、前述の一問一答を含めGame Informerのインタビューから浮上した“The Outer Worlds”のディテールをまとめてご紹介します。
■ ゲームプレイのボリュームについて
- “The Outer Worlds”は、一度のプレイスルーに数百時間を要するようなサンドボックスオープンワールドRPGではなく、むしろ様々な反応や多彩なプレイスタイルに基づくリプレイ性の高い作品として開発が進められている。
- 一般的なプレイスルーのボリュームは、かつてObsidianが開発を手掛けた“STAR WARS Knights of the Old Republic II – The Sith Lords”に近い。KOTOR2のボリュームはおよそ30時間程度で、2人は15~40時間程度かと質問したインタビュアーの数字に概ね同意している。
- Leonard Boyarsky氏は、冒頭のエリアを1時間45分程度で終える人もいれば、3~4時間を要するプレイヤーも存在し、ボリュームそのものがプレイスタイルによって大きく変化すると説明している。(例:ステルスによるプレイスルーは、戦闘やダイアログ重視のプレイよりも多く時間が必要となる)
- Leonard Boyarsky氏は、開発の規模と予算を考慮すると、どこでも自由に移動し好きなことができる巨大なサンドボックスオープンワールドゲームよりも、しっかりとコントロールされたゲームが求められると説明している。
- 敵やNPCをまったく殺さずにクリア、もしくは全員を殺害することが可能となる予定。(※ ゲーム内に子供は登場しない)
■ プレイヤーとコンパニオンについて
- “The Outer Worlds”に知性を持つエイリアンは登場せず、プレイヤーは何れも人間となる。
- プリセットや各種スライダーを備えたキャラクタークリエイトが存在する。
- 主人公の名前はプレイヤーが決定する。コンパニオンやクルーはプレイヤーをキャプテン、またはボスと呼ぶ。
- プレイヤーの能力値は再振り分け可能。ただし、(旧FalloutやNew VegasのTraitに似た)欠点はリセット不可で、恒久的な効果となる。
- 欠点はおよそ24種ほど実装される予定。通常の難易度では3つの欠点を持ち、ハードは4種、最高難易度であるSupernovaは5つまで適用される予定。
- 必ずしもコンパニオンと行動を共にする必要はなく、単独でのプレイも可能。
- コンパニオンを雇用した場合、それぞれに用意された固有のクエストがプレイ可能となり、一連のクエストを終了することで、当該コンパニオンの戦闘能力が向上する。
- 最高難易度“Supernova”には、コンパニオンのパーマデスが存在する。それ以外の難易度では、戦闘中にダウンしてもその後復活し、再び行動可能となる。
- Leonard Boyarsky氏によると、コンパニオンはプレイヤーのステルス行動を阻害しないとのこと。
- コンパニオン向けのロマンス要素は存在しない。
- どうやら人間以外のコンパニオンが存在する模様。
■ 開発について
- 開発チームのおよそ20%が“Fallout: New Vegas”の開発に参加していた。
- 開発チームのおよそ3%が初代“Fallout”と“Fallout 2”の開発に参加していた。
- MOD対応について前向きに検討中。具体的な調査や取り組みはローンチ後に行われるとのこと。
- マイクロトランザクションは存在しない。
- コンソール版は4K解像度に対応する予定。
- Steam向けのリリースを予定している。
- New Game+の実装については今後検討される。
- “The Outer Worlds”および続編にCo-opが導入される可能性はない。
- ObsidianはDLCのリリースを望んでいる。
- 続編については、既に幾つかのアイデアが存在する。
■ その他
- “The Outer Worlds”のインスピレーションとして、“ファイヤーフライ 宇宙大戦争”と“Fallout”の融合、そして“デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン”の風味をディーゼルパンク的に織り交ぜたことが挙げられている。
- “The Outer Worlds”のゲーム世界は、架空のユニバースではなく、現実世界から続く未来。
- “The Outer Worlds”にオープンな環境は存在するが、厳密に言えば単一のオープンワールドゲームではなく、初期のMass Effectに近い構成となっている。
- 行動可能なオープン世界は、主に2つの惑星。この他、月や小型の惑星、ガス惑星、宇宙ステーション、小惑星といったロケーションが存在する。ただし、行動可能なエリアには全て呼吸を可能にする大気が存在し、宇宙服を着用する必要はない。
- 多数のエンディングが用意されている。
- 宇宙船の名称はまだ明かされていない。また、宇宙船のアップグレードはできない。
- 宇宙船の内部にはクルーが存在しており、会話を交わすことができる。プレイヤーの船長室に収集物を飾る装飾要素が存在する。
- 宇宙船による戦闘はなし。
- ゲーム内にはEメールに近いシステムが存在するが、Eメールとは呼ばれない。
- ゲーム世界には昼夜サイクルが存在する。
- 三人称視点は存在しない。
- Fallout風のラジオは存在しない。
- モラルシステムは存在しない。代わりに勢力別の評判システムが存在する。
- 参加可能な勢力が複数登場する。
- パワーアーマーは登場しないが、ヘビーアーマーが存在する。
- いわゆるボス戦は存在しない。
- クリーチャーを手なずけることは出来ないが、ロボットを互いに戦わせることはできる。
- ハッキングとピックロックにミニゲームは存在しない。
- “The Outer Worlds”の舞台は、住人達がユートピアだと考えているディストピアで、資本主義と部族の風習が混在する世界に大きな階級的差別主義が蔓延している。ブラックなユーモアと幾つかの社会的時評を組み合わせた作品のトーンを特色とする。
再掲:「The Outer Worlds」の概要
The Outer WorldsはObsidian EntertainmentとPrivate Divisionがお届けする新しいシングルプレイヤーのSF RPGです。スペースコロニーを探索しながら、プレイヤーが作り上げていくキャラクターがストーリーの展開に影響を与えます。コロニーのために企業が用意した方程式の中で、プレイヤーは想定外の変数となり、物語を導いていくのです。
■ 主な特徴
- プレイヤーが導くストーリーRPG:Obsidianのゲームらしく、The Outer Worldsの世界にどう挑むかはプレイヤー次第です。プレイヤーの選択は物語の展開を変化させるだけでなく、キャラクターの特性や仲間の物語、そしてエンディングにも影響します。
- 欠点が生かせる世界:欠点はThe Outer Worldsで導入される新しい概念です。欠点があるからこそ、魅力的なヒーローとなるのです。The Outer Worldsではゲーム中にプレイヤーの体験がトラッキングされ、何が不得手なのかが記録されます。例えば、Raptidonの攻撃を避けるのが苦手だとしましょう。Raptidon恐怖症という欠点ができることで、この獰猛なクリーチャーと戦う時には不利になりますが、その代償にキャラクターのパークを追加で得ることができます。このような自由選択のアプローチにより、Halcyonを探索しながらプレイヤーが求めるキャラクターを育成していくことができます。
- 仲間を率いる:地球から最も離れたコロニーを旅する途中、あなたのクルーとなることを希望する多くのキャラクターに出会うでしょう。仲間はそれぞれユニークなアビリティを持つと同時に、自らの使命や動機、理想なども持っています。彼らの目的の達成に協力するか、自分の目的のために利用するかはプレイヤー次第です。
- 企業のコロニーを探索:Halcyonは銀河の外縁に位置するコロニーで、ある企業の重役たちによって支配されています。コロニーのあらゆるものが彼らによって支配されています……でも、コロニーの2つの惑星のテラフォーミングが計画通りに行かなかったために残されたモンスターにまでには、その力も及びません。宇宙船を手に入れてクルーを集め、集落や宇宙ステーションなど、Halcyonに存在する興味深いロケーションを探索していきましょう。
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