2010年末にTHQ Montrealで開発がスタートし、その後THQの倒産やUbisoftによるIPとスタジオの買収、数年に及んだ裁判といった非常に複雑な経緯を経て、2016年4月にオリジナルのクリエイターであるお馴染みPatrice Desilets氏(かつてUbisoftでAssassin’s Creedの誕生と成功を支えた中心人物の1人)が全ての権利を取り戻したことで話題となった未発表新作「1666: Amsterdam」ですが、新たにPatrice Desilets氏が現在注力しているPanache Digital Gamesのデビュー作“Ancestors: The Humankind Odyssey”以降の取り組みについて語り、いずれ“1666: Amsterdam”を再始動すると改めて明言。ただし、“1666: Amsterdam”の計画を本格化させる場合には、ゼロから開発をやり直すと明らかにしました。
これは、Patrice Desilets氏がVG247の確認に応じ明らかにしたもので、氏は今後間違いなく“1666: Amsterdam”に取り組むと前置きした上で、自由度の高い“Ancestors: The Humankind Odyssey”の移動/トラバーサル技術を“1666: Amsterdam”に役立てたいと語り、AAAからインディーとなる開発規模の変化等に伴い幾つかの変更を予定していると説明。当初の“1666: Amsterdam”は悪魔そのものよりも、むしろ悪魔の見習いにまつわる作品だったと語り、“1666: Amsterdam”が次回作となる場合には、前述した状況を鑑み、恐らく全てを作り直すことになるだろうと説明しています。
■ 参考:Patrice Desliets氏とUbisoft、THQ、“1666: Amsterdam”を巡る過去の経緯
- 2010年6月中旬:Patrice Desliets氏が“Assassin’s Creed: Brotherhood”ローンチを前にUbisoftを退社。
- 2010年10月中旬:Patrice Desliets氏がTHQの新スタジオTHQ Montrealのスタジオヘッドに就任。
- 2011年12月中旬:Patrice Desilets氏が競業避止義務を破ったとして、THQに雇用の取り下げを求め提訴していたUbisoftとTHQの裁判が結審。THQ側が勝訴している。
- 2013年1月下旬:THQの倒産に伴い実施されたアセットオークションにて、UbisoftがTHQ Montrealスタジオと“1666: Amsterdam”、“Underdog”のIPを250万ドルで購入。これによりTHQ Montrealのボスを務めていたPatrice Desilets氏がUbisoftに復帰。
- 2013年5月8日:Ubisoftが突如Patrice Desilets氏を解雇。氏はUbisoftに対して徹底抗戦の構えを見せる声明を発表。
- 2013年5月9日:Ubisoftが、(Patrice Desilets氏に続いて)THQ Montrealから再復帰を果たしていた初期Assassin’s CreedシリーズのプロデューサーJean-Francois Boivin氏を解雇。(※ Boivin氏は現在Panache Digital Gamesの共同創設社兼プロデューサーとしてPatrice Desilets氏と共に“Ancestors: The Humankind Odyssey”の開発を進めている)
- 2013年5月16日:Ubisoftが“1666: Amsterdam”プロジェクトの無期限凍結を正式に発表。
- 2013年6月10日:Patrice Desilets氏が、“1666: Amsterdam”のIP購入権利と解雇の報道に絡む賠償を求めUbisoftを提訴。
- 2016年4月25日:“1666: Amsterdam”を巡る裁判でPatrice Desilets氏とUbisoftが和解。Patrice Desilets氏が“1666: Amsterdam”に関する全ての権利を取り戻した。
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