先日、CD PROJEKT REDが黒人差別と不寛容さ、暴力に反対する声明を発表し、続報を扱うライブ配信の延期が決定した期待作「サイバーパンク2077」ですが、新たに本作の原作であるTRPG「サイバーパンク」シリーズを生んだ“R. Talsorian Games”が(フィクションを超えつつあるような)黒人差別の問題と一連の抗議活動について声明を発表。人種差別を強く非難した上で、スタジオの創設者兼CEOで“サイバーパンク”シリーズの父であるマイク・ポンスミス氏の言葉を引用し、「サイバーパンクは警鐘であって、憧憬ではない」と強調しました。
ご存じの通り、マイク・ポンスミス氏は黒人であり、氏が1980年代初頭に設立したR. Talsorian Gamesは、黒人が設立した初の著名なRPG会社として知られており、マイク・ポンスミス氏はこの数日間、現在の時事問題だけでなく、アメリカで黒人として生活すること、ゲーム業界で活躍する黒人達のことを振り返り、人種差別に対する非難や勇敢な人々に対する支援だけでなく、自身の考えや感情を表明するための適切な言葉を選ぶために多くの時間を費やしているとのこと。
一方、R. Talsorian Gamesは企業として態度をはっきりと表明しておきたいと前置きした上で、人種差別に抗議するだけではなく、これを軽蔑していると断言し、人は肌の色や性のアイデンティティ、性的嗜好、民族性、身体や精神の違い、年齢、宗教に関わらず、権力や特権を持つ人々を含む他者から迫害を受けたり、殴られたり、殺されたりすることを懸念することなく、それぞれの人生を生きる権利があると強調。権力が乱用された場合には、これに立ち上がって抗議する権利があり、説明責任を求める義務があると伝えています。
また、R. Talsorian Gamesは人種差別に対する行動として、手始めにBail Project向けの寄付を開始し、今後さらなる支援活動を継続するとのこと。
CD PROJEKT REDは、予てから“サイバーパンク2077”が政治や社会的なテーマを扱う作品であることを明言していますが、原作シリーズの舞台となるユニバースと“背徳と暗黒の近未来都市ナイトシティ”は、Sci-Fiジャンルにおけるお手本のようなディストピアを描いたものであり、マイク・ポンスミス氏は予てからシリーズの世界が現実と地続きであることを伝えていました。
2020年9月17日の世界ローンチがいよいよ3ヶ月後に迫る“サイバーパンク2077”ですが、来る本作のプレイ時にはこういった背景や出自を頭の片隅に置いて、作品のテーマや政治的な描写に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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