7月22日にカリフォルニア州の公正雇用住宅局が訴訟を起こし、男性優位主義的なFrat Boy文化や自殺者まで出した極めて悪質な性的暴力、女性差別、パワーハラスメントに関する実態が次々と明るみにでているBlizzard Entertainmentですが、Activision Blizzard全体を揺るがす事態となっている問題の動向に注目が集まるなか、新たに「オーバーウォッチ」の開発チームが声明を発表し、予てから名前の変更を求める要望が多く寄せられていた“マクリー”の名称を正式に変更することが明らかになりました。
これは、マクリー/McCreeの名前が前述のハラスメント問題に関係した中心人物の一人で、今回問題となっている悪辣なスタジオ文化を象徴する“Bill Cosby Suite”(※ 組織的なセクハラに利用されたホテルのスイートを指す名称、レイプ事件で問題となったビル・コスビーの写真を無邪気に掲げたリード開発陣の写真に由来する)の一員だったディアブロ IVのリードレベルデザイナーJesse McCree氏に由来することから、忌まわしい名前の変更を求められていたもの。(Jesse McCree氏は既に解雇済み)
“オーバーウォッチ”の開発チームは、多様性を受け入れることや公平さ、希望がよりよい未来を形作るものだという考えに基づき“オーバーウォッチ”の世界を構築したと語り、これがゲームとチームの中心を担う要素だと明言。この価値観を実現し反映するゲームの世界を創造するという約束事において、現在“マクリー”と呼ばれているヒーローの名前を、前述の価値観をよりよく象徴するものに変更する必要があると説明しています。
“マクリー”の名前を適切に変更することは、時間が掛かると語る開発チームは、今後作業の進行に伴い進捗を報告する一方で、直近の取り組みとして、9月に実施を予定していた“マクリー”関連のストーリーアークを延期し、代わりに新たなFFAマップを9月中にリリースするとのこと。
また、開発チームは、今後ゲーム内のキャラクターに実在する従業員の名前を用いず、ゲーム内における現実世界への言及をより慎重に扱うと強調しています。
なお、延期となった“マクリー”絡みのストーリーコンテンツは、新たな名前を用意した上で、年内の実施を計画しているとのこと。
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— Overwatch (@PlayOverwatch) August 26, 2021
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