EAが「Battlefield」シリーズの開発体制を大幅に刷新、ユニバース化や新スタジオの設立、Vince Zampella氏のリーダー就任も

2021年12月3日 11:01 by katakori
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「Battlefield 2042」

現在、ローンチ直後の問題を改善するためのアップデートが急ピッチで進められている「Battlefield 2042」ですが、機能面での改善やコンテンツの拡張に注目が集まるなか、本日EAが「Battlefield」シリーズと「Battlefield 2042」のさらなる成長と拡大を目標として掲げる開発体制の大幅な見直しを発表。なんと、10年に渡ってシリーズの成功を支えたDICEのゼネラルマネジャーOskar Gabrielson氏が退社し、Respawn Entertainmentのボスであり、Medal of HonorとCall of Duty、Titanfallの立役者であるVince Zampella氏が“Battlefield”フランチャイズの新たなリーダーとなったことが明らかになりました。

さらに、「Battlefield」のユニバース化も決定し、今後複数のタイトルやサービスを通じて“2042”と同じ世界が描かれることになるほか、Haloシリーズの誕生と成功を支えたマスターチーフの父Marcus Lehto氏が新スタジオを設立し、「Battlefield」ユニバースのストーリーやストーリーテリング、キャラクター開発を専門に進めることが判明しています。

今回の発表は、GameSpotが独占的に報告したもので、主に以下の様なディテールが報じられています。

「Battlefield」ユニバース

  • 「Battlefield」ユニバースは、複数のゲームやサービスを超えて繋がる作品世界で、北米とヨーロッパの異なるスタジオによって開発が進められる。
  • 「Battlefield」フランチャイズ全体を統括するボスにRespawn EntertainmentのVince Zampella氏が就任。
  • Vince Zampella氏は、今後の“Battlefield”を監督する一方で、従来通りRespawn Entertainmentのリーダーに加え、Apex Legendsや未発表プロジェクトの監督を今後も継続する。
  • EAのCOO Laura Miele氏は、Call of DutyとMedal of Honor、Apex Legendsを成功に導いたVince Zampella氏こそ“Battlefield”の未来を導く最適なリーダーだと賞賛。Vince Zampella氏ほど優れた才能を持ち、シューティングゲームとライブサービスを熟知している人物はいないと強調している。
  • Vince Zampella氏によると、今後“Battlefield”シリーズに従事する開発者を大幅に増強する予定とのこと。
  • (一連の再編はDICEのプレゼンス低下を示しているようにも思えるが)Laura Miele氏は、今回の再編を以て遂に“Battlefield”フランチャイズの成長と繁栄を支える適切なチームと体制が整ったと説明。北米とヨーロッパにスタジオの優れた運営経験を持つ多くの人材が存在し、彼らが一丸となって新たな“Battlefield”ユニバースの誕生に貢献すると伝えている。
  • 今後の新作について、Vince Zampella氏は具体的な取り組みや情報を提示していないが、“Battlefield”ユニバースは、ストーリーテリングやゲーム体験から見ても様々なチャンスに満ちており、どんなことでも可能だと伝えている。
  • 予てからIndustrial Toysが開発を進めているモバイル向けの新作「Battlefield Mobile」も“Battlefield”ユニバースの新作となる。

DICEの今後について

  • DICEのゼネラルマネジャーを務め、10年に渡ってシリーズの開発を率いたOskar Gabrielson氏が自ら退社を報告。今後の詳細は不明ながら新たな可能性を追求するための1歩を踏み出すために困難な決断を下したとのこと。
  • Oskar Gabrielson氏の後任となる新GMは、Ubisoft Annecyの元スタジオディレクターRebecka Coutaz氏に決定。Oskar Gabrielson氏は年末の退社までRebecka Coutaz氏への引き継ぎをサポートする。
  • Rebecka Coutaz氏体制におけるDICEの主要なリーダー陣は以下。
    • Lars Gustavsson氏:クリエイティブディレクター
    • Daniel Berlin氏:ゲームデザイナー
    • Andreas Morell氏:プロデューサー
    • Conor Lenihan氏:技術部門のリーダー
    • Roger Collum氏:スタジオデベロップメント
    • Ryan McArthur氏:プロデューサー
    • Elisabet Gretarsdottir氏:ストラテジーとビジネス開発部門のリーダー
    • Calle Wahlfors氏:スタジオオペレーション部門のリーダー

Marcus Lehto氏の新スタジオ

  • Bungieのクリエイティブディレクターとして“Halo”シリーズの誕生と成功を支え、マスターチーフの象徴的なデザインを手がけたMarcus Lehto氏がシアトルに新スタジオを設立。氏のEA入りと新スタジオ設立は、今年10月下旬にアナウンス済みだが(参考:過去記事)、現在も新スタジオの名称は提示されていない。
  • Marcus Lehto氏の新スタジオは、“Battlefield”ユニバースのストーリーとストーリーテリング、キャラクター開発を専門に手がけ、DICEやRipple Effectと協力し、シリーズタイトルの開発に参加する。
  • 今のところ具体的な取り組みに関するディテールは提示されていないが、Marcus Lehto氏が率いる“Battlefield”ユニバースの新たな物語は、今後の“Battlefield 2042”シーズンや2042以降のタイトルにも影響を与え、この新スタジオがストーリーの進行役を務めることになる。

Battlefield Portalを生んだ“Ripple Effect”の新たな取り組み

  • Vince Zampella氏の下で2020年初頭の再編されたRipple Effect(旧:DICE LA)は、「Battlefield 2042」ユニバースを舞台とする新たな“Battlefield”体験を開発中。
  • Ripple Effectは、この“新たな体験”の開発に取り組む一方で、Battlefield Portalの開発とサポートを継続する。
  • Ripple EffectのボスChristian Grass氏によると、スタジオの新プロジェクトに関する具体的な情報は明かせないとのこと。

「Battlefield 2042」と「Battlefield」シリーズの今後について

  • “Battlefield”フランチャイズのユニバース化に伴い、「Battlefield 2042」は今後のシリーズの基盤及び礎となる作品として、さらなる拡張と改善が継続的に進められる。
  • EAは、今後の“Battlefield”シリーズをサポートすべく“長期的な計画”を立案しているが、当面は“Battlefield 2042”のサポートとライブサービスの拡充に注力するとのこと。
  • EAのCEO Andrew Wilson氏は、最終的に基本無料プレイの「Battlefield」を開発する可能性があると説明。Vince Zampella氏はこれについて明言を避けたが、あらゆる可能性を模索していると伝えている。
“Battlefield”シリーズへの参加を報告したMarcus Lehto氏

DICE/EA退社を報告したOskar Gabrielson氏

後任のスタジオGM Rebecka Coutaz氏を紹介するDICE

情報元及びイメージ:GameSpot

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