本日も「ウクライナ」危機にまつわるビデオゲーム関連情報をまとめてご紹介します。
- [再掲] ウクライナの「GSC Game World」が期待作「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」の進捗を報告:侵攻初日に支援を呼びかけていたウクライナの“GSC Game World”が現状報告の映像を公開し、従業員と家族の安全を優先するために「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」開発の中断を明言。また、GSCはこの戦いを終え、必ず開発を継続すると強調している。(参考:紹介記事)
- [再掲] 「Unity」が多数のアセットを同梱するチャリティバンドルとウクライナ支援を発表:「Unity」がウクライナ支援を表明し、従業員と共同で62万3,000ドルを超える寄付を行った。また、Unityアセットストアにて最大32種のアセットを同梱する豪華なバンドルの販売を開始。今後さらなるウクライナ向けの支援が継続的に行われる。(参考:紹介記事)
- EA Sportsが「FIFA 22」と「NHL 22」からロシアとベラルーシのチームを削除:国際サッカー連盟“FIFA”と欧州サッカー連盟“UEFA”、および国際アイスホッケー連盟“IIHF”がロシア代表とクラブチームに対する国際大会への参加禁止を発表した動きを受け、新たにEA Sportsがこの決定に基づく対応を発表。シリーズ最新作「FIFA 22」と「NHL 22」から、ロシアとベラルーシのチームを数週間以内に排除することが明らかになった。ただし、適用はチームのみに留まり、ワシントン・キャピタルズのスーパースター アレクサンドル・オベチキン選手を含むロシア人選手には適用されない。同様の取り組みとして、今夏発売予定の「F1 2022」にも幾つかの変更が生じるものと見られている。
- 現地スタジオ「Frogwares」が最新の現状を報告:侵攻7日目の報告として、ロシアによる攻撃は依然続いているものの、一先ず皆が無事である旨を報告。本日は伝えたいことがあるとして、以下のようなメッセージを伝えている。(メッセージの詳細は後述)
- ロシアの「Eagle Dynamics」が“DCS World”を利用したフェイク映像の作成を控えるよう要請:先日から、リアルなビジュアルで知られるフライトシム「DCS World」を利用したウクライナ侵攻のフェイク映像が登場している状況を受け、ロシアのデベロッパ「Eagle Dynamics」が声明を発表し、本作を利用したフェイク映像を作成を控えるよう要請した。スタジオは、フェイクニュースについて、放置しておくには余りに深刻な状況にあると説明している。
- ポーランドの「Donkey Crew」がウクライナ人スタッフ3名のメッセージ映像を公開:巨大な木造多脚機械が闊歩するオープンワールドサバイバルMMO“Last Oasis”を生んだポーランドのインディデベロッパ「Donkey Crew」が自身のYoutubeチャンネルを更新し、ウクライナ在住のスタッフ3名が現在の状況について語る悲痛なメッセージ映像を公開。さらに、ウクライナの現状を鑑み、“Last Oasis”のシーズン5を延期したことが判明している。
- ジョン・ロメロが自ら制作した「DOOM II」の新レベルをリリース、全ての収益を寄付:お馴染み、ジョン・ロメロ氏が1994年のオリジナルリリース以来初となる「DOOM II」の新レベル“One Humanity”を発表し、チャリティ販売を開始(価格は5ユーロ)。全ての収益を赤十字と国連中央緊急対応基金の人道支援に寄付する。
- 「Netflix」がロシアの全プロジェクトと作品取得を中止:“Netflix”がVarietyの確認に応じ、今後ロシアのプロジェクトや作品の取得を一時的に中止することが判明。これにより、アンナ・カレーニナを描いた“Anna K”に続く新たなロシア産オリジナルシリーズ4作品の計画や撮影が一時保留となった(これにはDasha Zhuk監督作品が含まれる)。既に同様の対応として、ディズニーがピクサー作品を含む新作の劇場公開を中止したほか、ワーナーが“The Batman”の公開中止を発表していた。
- “World of Tanks”の元開発者がロシアの「Wargaming」にロシア向けのメッセージや警告を要請:先日、ベラルーシで設立された「Wargaming」がロシアの侵略を支持したクリエイティブディレクターを即日解雇し、ウクライナ支援と100万ドル規模の寄付を表明し話題となったが、新たに同スタジオの人気タイトル“World of Tanks”に携わった開発者Vitaliy T.氏が“Wargaming”向けのメッセージを公開。ロシアに膨大なプレイヤーを擁する“World of Tanks”内にウクライナの正しい状況を伝えるメッセージや警告を表示するよう呼びかけている。氏は、ウクライナの市民を含む被害者だけでなく、“World of Tanks”のプレイヤー層に近い20代のロシアの若者達が本物の戦車の中で生きたまま焼かれて死亡している現状を挙げ、戦車や戦闘機はゲームの中の存在であるべきだと強調。ロシアの若いプレイヤー達を多く抱える“Wargaming”が最大のインフルエンサーとなり、ウクライナの状況を変えるゲームチェンジャーにもなり得ると伝えている。
- ウクライナがビデオゲーム/Esports業界に呼びかけ:ウクライナのMykhailo Fedorov副首相兼デジタル変革大臣がXboxとPlayStationに対し、ロシア国内からのアカウントアクセスを制限するよう要請している。また、氏はEsportsイベントにおけるロシアチームの排除やロシアで開催を予定しているイベントのキャンセルも求めている。
■ “Frogwares”の新たなメッセージ
侵攻7日目。先週、私たちはPS4版“Sherlock Holmes Chapter One”の準備や新プロジェクトの開発など、ゲーム作りをしていました。
今日、街では銃を手にした人々が通りを駆け、都市への爆撃はまだ続いています。我々の仲間、我々のチームは今も強くあります。
この戦争は8年前の2014年に始まりました。当時、私たちのゲーム「Crimes and Punishments」には、ウクライナを守り、暴力的で冷酷な大統領を追放するためにマイダン独立広場で亡くなった市民“天国の百”(Heavenly Hundred)に捧げるスプラッシュスクリーンが含まれていたため、ロシアで事実上販売禁止になりました。(参考:過去記事)
その後、ドンバスでロシアとの戦争が始まった。それ以前も、ロシアはジョージアやモルドバの一部を侵略し、脆弱な国々で何年も“凍結された紛争”を続けています。
2017年、私たちはウクライナ赤十字と協力し、ウクライナ語とロシア語の両方でIED(作成の容易な手製の仕掛け爆弾)に対する市民の注意を喚起するチラシを作成。これをTwitterで紹介した当時、戦争は既に3年近く続いていました。
間違えないでほしいのは、今起きていることが何年も前から続いている「ビジネスと政治を一緒にしてはいけない」という考え方の結果であるということです。
現実には「法の支配がビジネスを大きな危険に晒すとき、権力は法の支配の上にある」のです。幸いにも、自由な世界は目覚めはじめ、逆境に団結することで、独裁者の脆く孤立した姿が明らかになりつつあります。
私たちはウクライナ人とウクライナのため、そして自由な世界のためにも、この戦争に勝たなければなりません。
ウクライナと人々を助けてもらえるなら、政府が支援用の口座を開設しています。人道支援を求める場合は寄付を。
・人道支援
Day 7. Last week we were making games. Today there are people on our streets running with guns in their hands. Bombings of our cities haven't stopped. Our people remain strong.
We have some more words to say. Full story here: https://t.co/CZ42xgQP2u
Slava Ukraini ????
— Frogwares (@Frogwares) March 2, 2022
A statement from EA SPORTS FIFA: pic.twitter.com/v3pZvpblgS
— EA SPORTS FIFA (@EASPORTSFIFA) March 2, 2022
A statement from EA SPORTS NHL: pic.twitter.com/2uX4h55ok4
— EA SPORTS NHL (@EASPORTSNHL) March 2, 2022
You are definitely aware of what is happening in Ukraine right now. Russia declare war not for Ukraine but for all civilized world. If you support human values, you should live the Russian market! pic.twitter.com/tnQr13BsSv
— Mykhailo Fedorov (@FedorovMykhailo) March 2, 2022
To support the people of Ukraine and the humanitarian efforts of the Red Cross and the UN Central Emergency Response Fund, I’m releasing a new DOOM II level for a donation of ?5. 100% of the proceeds go toward these agencies. Thank you. https://t.co/1meRjC0IJZ pic.twitter.com/p0VbjdIofP
— ???????? ???????????? (@romero) March 2, 2022
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