“Spicy Horse Games”の上海スタジオ閉鎖を経て、2017年9月に“Alice”トリロジーの最終章となる最新作「Alice: Asylum」の(pdfで414ページにも及ぶ)構想と開発計画をEAに提案していたお馴染みAmerican McGee氏ですが、Virtuos Gamesと提携し資金調達に望んだ計画の動向に注目が集まるなか、新たにAmerican McGee氏がプロジェクトのPatronページを更新。最新の進捗を報告し、EAから良好な回答と協力が得られなかったことから、今回の報告を以て「Alice: Asylum」のプロジェクトを断念したことが明らかになりました。
これは、EAが最新作に対する資金調達だけでなく、ライセンス供与やIPの売却についても見送ったことからAmerican McGee氏が万策尽きたとして計画を終了したもの。
American McGee氏は、“Alice”シリーズ最新作を実現するために必要な全ての選択肢を使い果たしたと語り、数年に及んだプリプロを凍結すると発表。本日よりPatron経由の資金調達を終了するほか、今後その他のサービスを通じて資金調達を行うこともないと説明しています。(※ 今後誰かがEAを説得して“Alice: Asylum”の計画にゴーサインが出たとしても、氏は一切関わりたくないとのこと)
さらに、American McGee氏は“Alice”シリーズだけでなく、自身のビデオゲーム開発についても終止符を打つと明言しており、これ以上“Alice”の新作を作るためのアイデアやエネルギーは残っておらず、現状で新作ゲームを追求することにも最早興味がないとして、今後は家族と共に2015年から運営しているゴスかわいいヌイグルミブランド“Mysterious”に専念すると伝えています。
Alice: Asylum has reached The End
After several weeks of review, EA has come back with a response regarding funding and/or licensing for "Alice: Asylum" – Alice had a good run but the dream is over. https://t.co/hyprIq9MpE#gamedev #aliceasylum pic.twitter.com/sIE3bKbaVY
— ? American McGee ????? (@americanmcgee) April 7, 2023
なお、“Alice: Asylum”のPatronページとコンテンツは当面の間このまま残される予定で、今年2月にAmerican McGee氏がEAに提出した素晴らしいデザインバイブルの最終版(v1.1)も無料ダウンロード可能ですので、トリロジーの最終章がどんな作品になるはずだったのか、気になる方は早めにドキュメントを確保しておいてはいかがでしょうか。
余談ながら、“Alice: Asylum”はPS4とPS5、Xbox One、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、PC向けの新作として考案され、5,000万ドルの予算を想定したAAAゲームとなることが報じられていました。
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