昨年ビデオゲーム業界に吹き荒れたレイオフの嵐を通じて、開発コストの爆発的な増加がしばしば話題となっていますが、新たにGame FileとStephen Totilo氏が近年の「Call of Duty」タイトルに関する開発コストの情報を公開。2020年に発売されたTreyarchとRaven Softwareの「Call of Duty: Black Ops Cold War」がビデオゲーム史上最高額となる7億ドル(本日時点でおよそ1,100億円)に達しているのではないかと注目を集めています。
これは、2022年5月にテキサス州ユバルデの小学校で起こった銃乱射事件に絡み(Call of Dutyが犯人に悪影響を与え、事件の一翼を担ったとして)Activisionを提訴した裁判資料から浮上したもの。Call of Dutyのクリエイティブを率いるPatrick Kelly氏が提出した宣誓供述書に記載された予算は、これまでのリークやアナリストの推定値を大幅に上回る、以下のような規模となっています。
■ 裁判資料から浮上したとされる一部CoDタイトルの開発コスト
- Call of Duty: Black Ops III(2015) – ゲームのライフサイクル全体で4億5,000万ドル以上、累計販売本数は4,300万本
- Call of Duty: Modern Warfare(2019) – ゲームのライフサイクル全体で6億4,000万ドル以上、累計販売本数は4,100万本
- Call of Duty: Black Ops Cold War(2020) – ゲームのライフサイクル全体で7億ドル以上、累計販売本数は3,000万本
今回の開発コストは、ライフサイクル全体と記載されていることから、イニシャルな開発費に加え、シーズン運用やアップデートの開発コストを合算したものと考えられますが、これまでに知られている大作の開発費としては、(MicrosoftによるActivision Blizzard買収裁判でSIEが提出した資料から判明した)“The Last of Us Part II”の2億2,000万ドル、“Horizon Forbidden West”の2億1,200万ドルが最高ランクの開発費として考えられていますが(ちなみに、昨年高い評価を得た“黒神話:悟空”が約7,000万ドル規模)、7億ドルという数字は文字通り想像をはるかに上回る規模であり、近年ますます高騰が進んでいるとされる開発費が現時点でどこまで膨れあがっているのか、臨界点に達しているようにも見えるブロックバスター開発のビジネス的な動向に改めて注目が集まるところです。
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