噂:「Subnautica 2」の延期とオリジナルクリエイターの解雇は2億5,000万ドルのボーナス支払いを回避するKRAFTON側の工作か、Bloombergが報告

2025年7月10日 10:39 by katakori
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「Subnautica 2」

先日から、“Subnautica”のオリジナルクリエイターを含む共同創設者3人の解雇を巡る不穏な動きが続いている「Unknown Worlds Entertainment」ですが、スタジオとNatural Selection、Subnauticaを生んだCharlie Cleveland氏が早期アクセス版「Subnautica 2」を発売する準備が十分に整っていたと語る一昨日の声明を経て、本日遂に早期アクセス版「Subnautica 2」の発売延期が正式にアナウンスされました。

ただ、今回の延期が正式に発表される僅か数時間前に、BloombergのJason Schreier氏が一連の騒動に関する最新の内部情報をリーク。共同創設者3人の解雇と早期アクセス版「Subnautica 2」の延期が、2億5,000万ドル(約364億5,000万円)に及ぶ“Unknown Worlds”向けのボーナス支払いを親会社である“KRAFTON”が回避するための工作だったのではないかと注目を集めています。

前提として、このボーナスに関する情報をまとめておくと、これは2021年10月末に“KRAFTON”が発表した“Unknown Worlds Entertainment”の買収契約まで遡るもので、当時IPO上場を果たしたばかりの“KRAFTON”が初めて実施したM&Aだった“Unknown Worlds Entertainment”の買収契約は、7億5,000万ドル規模と発表され、内5億ドルが“Unknown Worlds”の全株式に対する現金支払いとなり、最大2億5,000万ドルが合併後の業績に応じて2026年に支払われるアーンアウトに当てられていました。(※ この内容は2021年の買収発表時にアナウンスされたもので、現在も各種株式市場情報サイトで確認可能)

Bloombergに内部事情を報告した匿名の関係者によると、(Charlie Cleveland氏の主張通り)「Subnautica 2」は今年後半に早期アクセス版をリリースする予定だったものの、前述した最大2億5,000万ドルのアーンアウトに関する支払いが数ヶ月後に迫る状況で、“KRAFTON”がこの支払いを回避するために“Unknown Worlds Entertainment”の経営陣3人を追放し、アーンアウトの条件が満たされないよう「Subnautica 2」の発売スケジュールを変更したとのこと。

この匿名関係者は、“Unknown Worlds Entertainment”を追われた共同創設者3人が、当初からこのアーンアウトをスタジオの全従業員と分配する計画を立てており、買収時に在籍していたスタッフのボーナスは数10万ドルから数100万ドル規模に達すると告げられていたと説明しています。

さらに、この匿名関係者は、今週“Unknown Worlds Entertainment”で実施された社内会議の音声記録まで提供しており、KRAFTONが解雇した共同創設者3人の後任として新CEOに就任したSteve Papoutsis氏(※ Striking Distance Studiosの現CEO、Visceral Gamesの元CEO、Battlefield Hardlineの開発を率いたベテランとしても知られる)と従業員の一部やりとりも報じられています。

KRAFTONが2億5,000万ドルのボーナス支払いを回避するために「Subnautica 2」を延期したのではないか?という従業員の質問に応じたSteve Papoutsis氏は、当時の買収契約に関する詳細は承知しておらず、自身の理解を超えた話題であり、買収契約に関する質問については控えて欲しいと説明。

続けて、Papoutsis氏は「KRAFTONの要望は、早期アクセス版“Subnautica 2”を最高の品質で提供することです。皆さんが取り組んできたソフトウェアは素晴らしい状態にあり、発売すべきだと考えているでしょうが、両者の見解がこの点で一致していたわけではないようだ」と述べ、「この決定がアーンアウトに影響を与える目的で行われているなどということは、一度も聞かされていない」と説明したとのこと。

もちろん、この件に関する真偽は不明ですが、最大2億5,000万ドルのアーンアウトが事実であることを前提に、“Unknown Worlds Entertainment”を設立したCEO Charlie Cleveland氏とCTO Max McGuire氏、Ted Gill社長の離職(解雇)とUnknown Worlds/KRAFTON側の不明瞭な公式声明、その後Charlie Cleveland氏が発表した声明、そして本日行われた延期の公式発表、その僅か数時間に報じられたリークの内容、件のボーナスを巡る従業員の心境を鑑みると、全くの虚偽とは到底思えない内容でもあり、スタジオの精神とアイデンティティを体現してきたCharlie Cleveland氏の不在が今後の「Subnautica 2」とスタジオにどんな影響を及ぼすか、さらなる続報と確認、KRAFTONの動向に改めて注目が集まるところです。

情報元及びイメージ:Bloomberg.com

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