“Vampire: The Masquerade”や“Werewolf: The Apocalypse”を含む「World of Darkness」の出版社として知られ、2015年にCCPからParadox Interactive傘下となったものの、2018年に“Vampire: The Masquerade”第5版のカマリリャソースブックにおける極めて不適切な描写によって事実上の閉鎖となっていた「White Wolf」ですが、週末に“World of Darkness”と“Paradox Interactive”がプレスリリースを発行し、「White Wolf」の復活を正式に発表。既存の“World of Darkness”ブランドを「White Wolf」に変更し、Paradox Interactive内の新たな独立事業体として、活動を再開することが明らかになりました。
新たな「White Wolf」は、従来通り“Vampire: The Masquerade”や“Werewolf: The Apocalypse”、“Hunter: The Reckoning”を含む全トランスメディアIPの公式ライセンス/製品統括を行う出版社として活動を再開するほか、ブランド再編の一環として、Paradox InteractiveとWhite Wolfが共同で今年10月発売予定の「Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2」のパブリッシングを担当することが判明しています。
これに伴い、今後の“World of Darkness”に関する全てのビデオゲームやテーブルトークRPG、ボードゲーム、ストリーミング番組等を含むあらゆるメディアの“World of Darkness”ストーリー世界を「White Wolf」が統括し、世界中のパートナーや販売代理店に開発リソースやマーケティングサポートを提供するほか、テーブルトークRPG/IPの社内開発を本格化させるとのこと。
余談ながら、2018年に“White Wolf”が閉鎖となった問題は、前述した“Vampire: The Masquerade”第5版のカマリリャソースブックに含まれていた、(現実に存在する極めて深刻な人権侵害と関係する)チェチェン共和国における性的マイノリティに対する迫害の描写が(ひいては本シリーズにおいて極めて扱いが難しいナチスとの関係性により、ネオナチ/オルトライトの問題にも波及する)議論を呼んだもので、非常に問題のある描写についてParadox Interactiveが謝罪し、経営陣の退陣と商品開発の中止を含む事実上の閉鎖に近い状況となっていました。
今のところ、今回の「White Wolf」について、2018年の閉鎖騒動に関する新事業体とParadox Interactiveの見解や声明、取り組み等は全く記載されておらず、7年の冷却期間を経て“ほとぼりが冷めた”と考えているのか、今後登場するであろう内製の新コンテンツがどういった作品になるか、開発が難航した「Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2」の仕上がりを含め、“White Wolf”の再出発に大きな注目が集まるところです。
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