コンソールは?LAN対応は?新Battle.netに関する今後の展望等インタビューまとめ

2009年8月25日 22:35 by katakori
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
sp
Battle.net

BlizzConで大々的に発表されたBattle.netのリニューアル、当サイトでもその概要やStarCraft IIから見られる新Battle.netの詳細など様々お伝えしてきましたが、まだまだ気になる事は山ほど残っています。先日ShacknewsがBlizzardで新Battle.netの立役者を担っているGreg Canessa氏にインタビューを行い、様々気になるあれこれについて質疑応答が行われました。本日はその内容をダイジェストでお知らせいたします。

まず前置きとしてGreg Canessa氏について少し説明しておきます。現在Blizzardで新Battle.netのオーバーホールに携わっているGreg Canessa氏は、なんとこれまではマイクロソフトでXbox Live Arcadeの責任者を務めていた方。なるほどBlizzardがこの大きな新サービスについてどれほどの力を注いでいるのか、非常によくわかる象徴的な人選だと言えます。

今回のインタビュー内容については新Battle.netの概要について若干細かい説明を省きながら進めて行く箇所がありますので、その概要や詳細については以下の過去記事をご覧ください。

8/22:とうとう始まったBlizzCon 2009、新Battle.Netの情報が公開に

8/22:StarCraft IIと新Battle.Netのインターフェースの概要プレビュー

8/23:StarCraft: Ghost生存?!と思わせておいてStarCraft IIのマップエディタのニュース

BlizzardのModコミュニティ或いは文化に対するスタンス

まずインタビューにおいてGreg Canessa氏はこれまでのBlizzard作品のModコミュニティによるタイトルの成功について挙げ、WarCraft IIIのDotA(Defense of the Ancients)やその他のModによってもたらされたタイトルの長寿命化の素晴らしさについて言及。そしてこれからのビジョンを描くとき、大成功を収めたDay of DefeatやCounter-Strikeを頭に想像しているとの事。

StarCraft 1はアジア地域で成功を収め、未だに根強い人気で12年のロングランを維持しています。そこでもやはりModが常に文化の一部として存在しており、それこそがBattle.netのデザインの一部であると同氏は語っています。

新Battle.netではModの販売も予定されており、マネタイズの事も含めてMod作成やコミュニティ育成にも相当に力を入れて進められる重要事項である事が判ります。

DotA
WarCraft III:Defense of the Ancients

新Battle.netは他社のタイトルに対応するのか

誰もが気になる「新Battle.net上で他社のゲームタイトルをサポートする可能性はあるのか?」という疑問に対し、同氏は既にその質問を多くされた事を明かし、現在は特定の計画は無いと返答、StarCraft IIを皮切りに今後リリースされるDiablo III、そしてWorld of Warcraftへの対応、そういった足場を固めていく作業が最優先だとし、異なるタイトルやサーバ間でのチャット、統合的なフレンドリストの実装など、それらが非常に手間の掛かる開発であると述べています。

そしてBattle.netの利点としてプラットフォームに拘束されないという点を挙げ、それが競合と想定されるXbox LiveやSteam、PlayStation Network等との差であり、自社タイトルを優先させる事でより深いクールなサービスを提供する事ができるとしています。

ただしこれらがあくまで”出発点である”とも述べており、決して過剰な約束をしないBlizzardらしい対応と言えるのではないでしょうか。

コンソール対応の可能性について

さらにインタビューはこれもまた誰もが気になる所で、現在様々な憶測や噂が飛び交っているコンソールでのリリースの可能性について言及。

これに対しGreg Canessa氏は「非常に答えるのが難しい質問だ」と述べた上で、Blizzardが理念として冷静にコンソールに対する興味は持っているとし、スタッフの多くが実際にコンソールゲーマーであり、皆がXbox Liveのゲーマータグを持っており、家ではXboxを遊び、そしてXboxを愛していると語り、同様にSONYや他のプラットフォームを愛し尊敬していると述べました。

潜在的に企業として興味があり、コンソールでのリリースを果たしたいという気持ちは当然あり、ただしコンソール開発の為の再開発のような手間とのトレードオフが大きな問題であるとしています。またタイトルのバックエンドにBattle.netが存在する事も大きな問題で、Battle.netの機能をコンソールでどのように実現するのか、現在ではまったくアイデアが無いと発言しています。

ただし別ソースの話題になってしまいますが、先日GameTrailersのGeoff Keighley氏がTwitter上で「BlizzardがDiablo IIIのコンソールリリースについて最初のプラットフォームと話し合いを行っている」と発言、また以前よりBlizzardのMike Morhaime社長も技術的な制限が見られるものの、コンソール対応をしなければならないとの発言もされています。また、Diablo IIIのディレクターを務めるJay Wilson氏も同様にPC版完成後にコンソールへの対応を具体的に考えている事も示唆している事も付け加えておきます。

このあたりはまだ情報が錯綜している状態ですが、いずれにしても興味の段階を超えて何らかのアプローチを検討している事は間違いないようです。

Diablo III

Battle.netユーザーとWorld of Warcraftの課金ユーザーについて

新Battle.netの発表時には現状のBattle.net登録者数が1150万人、そしてWorld of Warcraftの課金ユーザーが1200万人いるとの発表がされました。しかし現状では各々のタイトルが世界中で平均的にプレイされている状況ではなく、特定の地域毎の強弱が見られます。

その事に関するBlizzardの見解を求められ、Greg Canessa氏はプレイヤー達が特定の地域で非常に数の多い集団を形成している事を認めた上で、想像以上にタイトル間でのプレイヤーの重複が少ない事を明かしました。例えば多くのWorld of Warcraftプレイヤーが「Battle.netってなんだい?」という状況にある事。また、発表されたユーザー数がアクティブユーザー数ではなく、ユニークユーザーの数である事も明らかにしています。

さらに、マネタイズのビジネスモデルもそれぞれに違う巨大なユーザーの塊や、その分類の境界を壊すための方法をデザインするために、同氏が手掛けたXbox Liveと同等かそれ以上の規模を想像しながら新Battle.netのデザインを推し進めているとの事。

World of WarcraftのプレイヤーがStarCraftのマリーンのクールなアバターを用いているのを見て、[WoW以外のタイトルを知らない]プレイヤーが「わお!なんだそれ!」と言うのは単純にビジネス的な俯瞰から見ても大きな魅力であるのではないかというShacknewsに対し、Greg Canessa氏は「全くその通りだ」と見解を述べ、今後は各々のタイトルのプレイヤーではなく”Blizzardゲーマー”とも呼べるプレイヤー像を考えていると述べました。

またこういった展望への具体的なアプローチが先日大盛況の内に終わったBlizzConであり、同様に新Battle.netのデザインのためのインスピレーションでもあるとしています。そしてBlizzardのコミュニティの為の新Battle.netによるソーシャルネットワーク化も同様の意味を持っており、そこではFacebookの様な物をイメージしているそうです。

LANプレイの問題について

インタビューではLANプレイが可能かという問題について、それらをクリアに出来ますか?またそれらがプレイヤーの観点に立って作業が行われるのか、或いは擬似的なLANの様な解決方が用意されるのか、そもそもこの問題はBlizzardにおいて議題として上っているのかという質問がされています。

これに対しGreg Canessa氏はあくまで新Battle.netのゴールは高品質のサービスと常に接続された状態でのゲーム体験の提供であるとし、その動機の一部として嫌がらせプレイや成りすまし等の不正なゲームプレイヤーを全て排除したいとの思いが強いとの事。それらをもってタイトル間を通じて持続するプレイヤーIDを確率させる事が、今後のコミュニティの運営にも大きく関わってくる問題であり、ひいては著作権侵害への対抗策にもなり得ると考えているようです。

こういった事を踏まえ、さらに本質的なLANプレイの意味とユーザーが想像するネガティブな意味合いを含めた広義なLANプレイの温度差に理解を示しつつ、Blizzardではユーザー間の物理的な距離やラグの問題を技術的に解決し、高い質のコネクションを提供する事が本質的な意味でのLANプレイの実現であると考えているようです。

具体的にはBattle.net上のコネクションに加えてプレイヤー間のピア・ツー・ピア通信的なコネクションを併用する事で、超低pingかつ高バンド帯域の接続を維持させようという物になるようです。またインタビューの最後にはトーナメントに関する未発表のアイデアなどがまだ存在する事が明らかにされています。

インタビューは以上の様な内容で行われていました。やはり新Battle.netのリニューアルは新作タイトルの開発以上に力の入った、全社的な取り組みの大仕事である事がひしひしと伝わって来ます。Xbox Live Arcadeの運営で培ったGreg Canessa氏の経験が今後どのように活かされていくのか、今後の行く先が大いに楽しみです。

情報元:Shacknews, 1up, HEXUS.gaming

本日のニュース一覧

おこめの「The Elder Scrolls V: Skyrim」記!

skyrim記リターンズその136
「4コマ:攻撃しようにも」
skyrim記
“Skyrim”記バックナンバーはこちら

“Skyrim”記リターンズバックナンバー
Lineスタンプ
おこめがLINEスタンプを作りました!
かわいい子達がたくさんいるのでよかったらどうぞ。

doope.jpについて

doope.jpは国内外の様々なゲームに関するニュースをご紹介するゲーム総合情報サイトです。
当サイトに関するご質問等はお問合わせフォームをご利用頂くか、またはメールで[doopeinfo@gmail.com]までお問い合わせ下さい。
sp



About the author

かたこりTwitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。

おこめTwitter ):メシが三度のメシより大好きなゲームあんまり知らないおこめ。洋ゲー勉強中。

Tag

Copyright c image and method All Rights Reserved.