昨晩、ベルビューのValve社内でメディア向けに実施されたハンズオンを含むプレビューイベントにて、多数の具体的なディテールやインプレッション、小型のケースにTitanを詰め込んだ衝撃的な内部構造のイメージが公開された「Steam Machine」のプロトタイプですが、その後も続々と新情報が登場しており、OEM的なビジネス展開が行われる本機のパートナー発表時期や、本体とは全く異なるコントローラーの製造に関する見解、憶測としてHalf-Life 3までしばしば引き合いに出されるSteam OS専用タイトルの否定など、来る新ハードに関する幾つかの興味深い情報が明らかになっています。
IGNのインタビューに応じたValveのGreg Coomer氏によると、現在ValveではAnna Sweet女史が中心となって“Steam Machine”のOEM及び製造パートナーとの取り組みが進められており、オフィシャルな複数のパートナーが販売を行う大量のバリエーションが存在すると説明。来年1月に開催される大規模イベント“CES 2014”にてパートナーやSteam Machineのスペック、価格帯といった具体的な情報が発表される予定だと予告しています。
また、Coomer氏は1月のアナウンス以降も新たなパートナーの参画が予定されていることを明かし、何百万ものSteamカスタマーを対象にしたものから、数百規模の非常に少いターゲットにフォーカスしたSteam Machineなど、様々なレンジのラインアップを想定していると強調しました。
なお、“CES 2014”は2014年1月7日から10日に掛けて、例年通りラスベガスで開催される予定となっています。
前述した通り、OEM展開が行われる“Steam Machine”ですが、その一方で巨大なトラックパッドを特色とする本機の“Steam Controllers”は、Valveプロダクトとして当面の間はValveが直接製造を担当することが明らかになりました。
Steam Machineを製造するサードパーティ全てにValveが“Steam Controllers”を供給するつもりだと語ったCoomer氏は、Steam上のタイトルを全てプレイ可能にする“Steam Controllers”は非常に重要な存在で、製造に関するデザインやコントローラーの仕上げを外部に委託することは不可能だと考えたと述べ、少なくとも現時点では経験のコアとなるコントローラーの製造はValve自身で手掛けるほかないと強調しています。
また、コントローラーの製造を直接行うことによるビジネス的なリスクについて語ったCoomer氏は、この製造により赤字化することは望んでいないが、同時にこれらの製造によって主立った利益を得ることは全く期待していないと明言。Valve内部では、コストについて最適解とは言えない多くの決定が下されていることを明らかにしました。
海外では“Steam Machine”関連の公式なアナウンスに併せて、専用タイトルの存在や“Half-Life 3”の登場に向けた布石か、といった憶測が多く飛び交う状況となっていましたが、今回のプレビューイベントにて、ValveのGreg Comer氏が専用タイトルの可能性について言及し、Steam OS専用タイトルを手掛けることは、Valve全体に関わる理念に反すると明言。消費者を特定の対象へと人為的に駆動するため、コンテンツのアクセスに人工的なバリアを生じさせることは好まないと説明しました。
さらに、Comer氏はValveが今後5年程度の間に起こると想定するパラダイムシフトの1つとして、多くのゲームとフレンドの消失を伴うデバイスやプラットフォームの変更や移行という概念が形骸化するだろうと示唆し、Steamが可能な限り既存のコンテキストに依存しない統合プラットフォームであることを望んでいると強調しています。
こういった背景から、非常に小さなインディースタジオがリソース面で単一プラットフォームに集中せざるを得ないような場合を除いて、サードパーティデベロッパが自身のゲームを特定のプラットフォームに制限したいと望むことは相当に馬鹿げたことだと語り、Steam OS専用タイトルを戦略的に開発するといった事態が発生しないことを重ねてアピールしました。
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