昨日、100万英ポンドのストレッチゴールを達成し“犬”コンパニオンの実装が決まった「Kingdom Come: Deliverance」ですが、本日遂にKickstarterキャンペーンが終了し、最終的に35,384人の支援者が110万6,371英ポンド(※ 約1億9,000万円)の資金を提供し、30万英ポンドの初期ゴールに対して4倍弱の資金調達を実現する大成功に終わったことが明らかになりました。
また、キャンペーンに終了に併せ、かつてIllusion Softworks時代に傑作“Mafia: The City of Lost Heaven”のデザイナーとライター、ディレクターを務め、Mafia IIのデザインを担当したWarhorse StudiosのボスDaniel Vavra氏が本作を支えた全てのファンと関係者に感謝を伝える熱いメッセージが公開されています。
Daniel Vavra氏によると、当サイトでもご紹介したパブリッシャー向けの営業行脚は失敗に終わっていた様子で、ニッチな聴衆に向けたヒストリカルなゲームに資金を提供するパブリッシャーはおらず、投資が成果を上げる保証も無い状態で介入する投資者も存在しなかったことから、丸2年に及ぶ開発を経たKickstarter開始前のスタジオは生きるか死ぬかの正念場に直面する状況だったとのこと。
さらに、Kickstarterの人気が下がっているといった声や、オリンピックの盛り上がりに対する懸念、所謂インディースタジオではないWarhorseがKickstarterという場にはそぐわないといった周囲の意見に加え、Vavra氏が地球上で最も懐疑的で風刺的な国と説明したチェコ国内では、誰もチェコの歴史に興味など持っていないとプロモーションに必要な広告代理店も見つからず、満身創痍の状態が続いていたことが記されており、Vavra氏が英語のネイティブスピーカーでなかったことも併せて、大きな不安に苛まれるなか1ヶ月前にKickstarterページの“PUBLISH”ボタンを押す瞬間を迎えたことが記されています。
そういった状況で迎えた今回の大きな成功について、Vavra氏は全てのパブリッシャーが“Kingdom Come: Deliverance”を拒絶した主立った理由(※ ゲームにファンタジーや魔法、ドラゴンといった要素が存在しない)が全くの間違いだったことが明らかになったと強調。本作のタグラインとして用いられた“Dungeons and No Dragons”が象徴する通り、ゲームを楽しむためにファンタジーや魔法、ドラゴンが必要でなかっただけでなく、むしろ本作の支援者達はそういった要素が存在しないゲームを強く望んでいたと説明しました。
さらに、先日ご紹介したクリス・ロバーツ率いるCloud Imperiumとの技術交換が実現し、お馴染みBrian Fargo氏やSven Vincke氏といった著名な開発者からも多くの支援が寄せられるなど、Warhorseにとって今回の旅が大きな波乱に満ちた素晴らしいものだったと振り返ったVavra氏は、全てのファンにありがとうと大きな感謝を伝えています。
今回の成功を経て、いよいよ本格的な開発が再開される“Kingdom Come: Deliverance”ですが、来月には先だって閉鎖された2K Czechのプラハスタジオから12人のシニア開発者がWarhorseに参加するほか、今後数ヶ月で開発チームを50人超に増強する計画が進められていることも報告されており、2015年中盤にリリースされるAct1の進捗に今後改めて大きな注目が集まることになりそうです。
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