先日、サンフランシスコで開催された“GDC 2016”にて、Blizzard Northと“Diablo”を生んだBIG 4の1人で、“Marvel Heroes”を手掛けたお馴染みDavid Brevik氏が初代「Diablo」のポストモーテムパネルを開催し話題となっていますが、新たにGDCの講演を終えたDavid Brevik氏がBlizzard Northの前身である“Condor, Inc.”時代に作成された“Diablo”の開発資料(注:PDF)を公開し注目を集めています。
これは、Blizzard Northが誕生する2年前、1994年に作成されたゲームコンセプトをまとめた資料で、ターンベースのローグライクなRPG作品として開発が進められていた最初期のディテールを記したファン必見のドキュメントとなっています。
資料によると、94年の段階でダンジョンのランダム生成や、後のユニークアイテムとなる悪魔をテーマにしたLootドロップ、X-Comにインスパイアされたアイソメトリックビュー、アートスタイルを含むゴシックな作風、ファイターとシーフ、マジシャンから構成されるクラスシステム、地上の町と複数階層のダンジョンによって構成されるゲーム世界、2人プレイに対応するマルチプレイヤーサポート、新アイテムやレベル、グラフィックを同梱する16から32種の小規模な拡張パック(4.95ドルとなる予定だった)といった野心的かつ原型となる要素が出来上がっており、資料の最後には12ヶ月分の開発スケジュールも掲載されています。
その後、CondorのプロモーションやBlizzardによる買収を経て、アクションRPGの新たな歴史を切り開くことになる初代“Diablo”ですが、GDC会場で行われたポストモーテムでは、オリジナルの外観がX-Comにインスパイアされたものであったこと(※ David Brevik氏によると、初代DiabloのタイルはX-Comをトレースしたもので、サイズと形状が全く同じとのこと)をはじめ、UIやオーバーレイされるマップが“DOOM”と“Dark Forces”に影響を受けたものであったこと、P2Pを用いた最初期のBattle.netがなんと1台のPCで動作していたことなど、牧歌的な古き良き時代の興味深いエピソードが多数紹介されたことが判明しています。
余談ながら、これまで7年に渡ってCEOやCOOを務めGazillionと“Marvel Heroes”のビジネスを率いたDavid Brevik氏は、今年1月にGazillionを退社し、ゲーム開発への復帰を報告。カリフォルニア州サンフランシスコに新スタジオ“Graybeard Games”を設立し、小規模なインディースタジオで新作の開発に取り組むことが報じられていました。
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