本当に色んな意味で大盛況の内に幕を閉じた今年のE3、この数年でショーとしての華やかさと見本市としてのビジネス的な機能も見事なバランスに落ち着いて、以前の様な実現不可能にも思える大風呂敷合戦はすっかり色を潜めたように感じられます。
1995年にスタートしたE3ですが、E3以前にはCESショーがE3的な役割を果たしていました。今回は今から20年前の1990年の6月2日にシカゴのMcCormick Placeコンベンションセンターで開催されたCESの様子をお届け、20年の間に起こった進化の程を肌で確認してみたいと思います。
1990年にはアメリカの家庭の実に20%が任天堂のNESを保有しており、まさに主役ハードとして注目を集めていました。CESでのブースの広さもやはり巨大な物でした。
当時から任天堂の販売促進プランは巨大な物で、スーパーマリオのポスターにベッドカバー、紙コップ、時計、Tシャツ、タオルなど様々なグッズが販売されていました。
ファイナルファンタジーとテトリスが登場、この当時からプレイアブルで展示が行われていた事、そしてスーツ姿が多く見られる事には現在との大きな差を感じます。
NESで初の4人プレイを可能にした周辺装置がリリースされ、これはこの年のCESの大きな目玉でした。
この当時からモーションコントロールの夢は始まっていました。懐かしのブローダーバンドがリリースしたU-Forceはセンサープレートを用いて(理論的に)コントローラー無しでゲームがプレイ出来るまさにモーションコントロールその物のプロダクトでした。実現出来たかどうかは認知度の無さが全てを証明していると言えます。
今年のE3を完全にコナミ無双として成功させたコナミですが、20年前にはマイクをトリガーにしたヘッドマウント型の光線銃デバイスのコンセプトモデルを展示していました。ハンズフリー!
20年経って技術は大きく進化しましたが、どうやら昔から考える事は変わっていなかった様です。この年のCESのトレンドはハンズフリーのコントロールや体感コントロールが大きく取り上げられています。さらに上の写真では以前当サイトでもお届けしたAction Chairも登場、この年の物だったのか……。
すでにギターヒーローやロックバンドといった体感ゲームのアイデアも既に登場しています。ほんと考える事変わってないのね……。
この前年にGenesisをリリースしたセガは現在よりも大きな存在感を持っていました。会場ではマイケル・ジャクソンのMoonwalkerを押しており、爆音でマイケルの楽曲が流されていたそうです。
懐かしいPCエンジンも出展しています。ハドソンのPC原人も登場、コスプレ文化もこの当時から存在していた模様です。やってる事は変わらない!
携帯コンソールも20年前から存在します。今だとPSPポジション?懐かしいアタリのLynxも出展されていました。ちなみにCliffy Bの机の上に今も正常動作するLynxが存在します。
という事で20年のゲーム業界の変化……技術は想像を超える進化を果たしましたが、あれ?人間の考える事と目指している事はあまり変わらないような気がしてなりません。機械がいくら進化しても人間のスペックはそう簡単に進化する物ではないといった所でしょうか。
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