いよいよ来月3月16日からアメリカを代表する博物館の1つ“スミソニアン博物館”にて、40年に渡るビデオゲームの歴史を体系的に整理し、その存在を1つのアートの形態として捉え展示を行う「アート・オブ・ビデオゲーム」展が開催されますが、本日この展覧会のゲストキュレーターを務めるPastPixelsのChris Melissinos氏がSmithsonian Magazineにて、イベントの開始を前にビデオゲームとアートの関係について示唆的な見解を示しました。
Melissinos氏は、昨年6月にビデオゲームの表現規制をカリフォルニア州とEMAが争った“Brown v. EMA”裁判において、ビデオゲームが合衆国憲法修正第1条の下に本や映画と同様に表現の自由によって保護されたことを挙げ、これがアートとして捉えられるべき一因であると語っています。
さらに氏はデザイナーとゲーム構造、そしてプレイヤーの存在がゲームをアートに変質させると述べ、「本は全てがあなたの目前に置かれている」「あなたが発見するための“何も”そこには残されていない」と語りました。
そしてビデオゲームがアートの世界において、プレイヤーが製作者の声に従い、自身で調査し実験を行うことを可能にする唯一の形態だと説明しています。
もちろん世の中には記されていない“何か”を読者に発見させる本もあれば、プレイヤーに何をも許さず与えないビデオゲームも存在しますが、本質的な性質の差こそあれ、もはやビデオゲームは本や映画、音楽などと並ぶ総合芸術の一角を担い始めている潮流は近年ますます強くなっていると言えます。
いよいよ来月始まるアート・オブ・ビデオゲーム展はまさのその潮流を体現する象徴的な一大イベントと呼べるのではないでしょうか。
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