今週初めにアナウンスされたクラウド配信システム“Amazon AppStream”をはじめ、昨日ご紹介したAmazonブランドのコントローラー、昨年から着々と進められている“Amazon Game Studios”の人員強化や今年2月のDouble Helix Games買収など、ビデオゲームビジネスへの本格的な進出を示唆する情報が各方面から噴出しているお馴染み“Amazon”ですが、新たにクラウドレンダリングを専門に手掛けるOTOYがAmazon EC2上で動作するクラウドゲーミングエンジン「Brigade Engine」を正式に発表し、次世代機をさらに一世代飛び越えたような品質を示す多数のスクリーンショットが公開されました。
Brigade Engineは、OTOYの技術者Sam Lapere氏がGPUベースのストリクトなリアルタイムパストレーシングエンジン“Brigade”として数年前から開発を進めていたもので、海外メディアでは次世代品質の新エンジンとして紹介されていましたが、今回の発表を以てレンダリングパフォーマンスの問題を一気に解決するクラウド用のゲーミングエンジンとして正式採用を迎えることとなりました。
OTOYの発表によると、正式なお披露目が来週17日から開催されるGDCイベントにて行われるほか、デベロッパ向けに同社のOctaneRenderソフトウェアとBrigade Engineの統合も進められているとのこと。なお、Amazon EC2上で稼動するBrigade Engineのインスタンス“Brigade Amazon Machine Instances”は2014年後半のサービス開始を予定しているとのこと。
また、OTOYのCEO Jules Urbach氏は、ビデオゲーム技術における現/次世代の主流を占めるラスタライゼーションベースのゲーミングAPIが、もはやリアリズムを求めるゲーマーの需要と歩調を合わせることが出来ない時期が近づいていると述べ、クラウドベースの技術がメディア/エンターテインメント企業が持つ豊富な既存の資産を映画やTV、ゲームを超えて利用可能にするソリューションだと強調。はっきりとした明言は避けたものの、既に幾つかのデベロッパがBrigade Engineを利用したあごが落ちるような次世代ゲームの開発に取り組んでいることを示唆しています。
Unreal EngineやUnityをはじめ、DirectXやOpenGLといった現在の主要技術を置き換えるグラフィックスAPIを目指すといったゴールまで提示された“Brigade Engine”ですが、まもなく開催されるGDCで一体どんな発表が行われるのか、豪華な開発者を擁するAmazon Game StudiosやAmazonとの関係を含め、数日後に迫るGDCの開催に改めて注目が集まるところです。
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